作成者/管理人   2015年7月中旬実行
野反湖〜魚野川水平歩道〜切明
 



いわゆる魚野川水平歩道を歩いてきた。
このルート、登山者には馴染みがないと思うが山岳サイクリングをやる人間には結構有名だったりする。
私も数年前から行こう行こうと思っていたがアクセスが悪く手を出す事が出来なかった。
と言うのも起点、終点共にかなり奥まった所にあってマイカー登山の場合、スタート地点に引き返すのが恐ろしく大変なのだ。
それが去年の11月、ベンリィ号を導入した事により比較的容易に連絡可能となり寒い頃から適季が来るのを待ち臨んでいた。^^

ルート/駐輪地(白砂山登山口)⇒地蔵峠⇒西大倉山(1748m標高点)⇒渋沢ダム⇒林道出合⇒舗装路出合⇒駐車地(雄川閣)



 



早朝から117キロ、約3時間半の大移動である。
本来なら2時間半程度で移動出来るはずだった。
しかし、途中で交通規制をやっていて無駄に時間を消費してしまう。
(2015年7月現在、白根山〜草津間は17時〜8時の間が通行出来ないため万座経由となった)


駐輪地からいきなり登山道が始まる。
序盤は2年前に白砂山に登った時と同一ルートになる。


沢まで下り、上り返す。
今回の登山道、何時もの尾根主体のルートと違いこう言う場所が数箇所存在した。


登山口から4、50分歩いて地蔵峠に到着した。


地蔵峠から白砂山方面のルートと分かれる。
確かこの先には標識が付いていなかったと記憶している。


基本、コース上には藪らしい藪は、ほぼなかった。


2つ目の沢(北沢)である。


北沢には橋がかかってないので石などを利用して向こう岸に渡る。


右方向が開けてきた。
白砂山の手前の堂岩山辺りだろうか?


細い沢である。
この沢は地形図には載っていなかった。
ここを過ぎると当分の間、トラバースで道幅が狭くなり少し荒れ気味だった。


左側の展望が良くなってきた。
説明不要だと思うがスタート地点付近の野反湖と浅間山が見えていた。


これは200名山の岩菅山かな?


地蔵峠を過ぎてから初めて人間の足跡を発見した。
今回のルート、雪深い山域なので今年の通過情報がまだなく少しだけ不安だった。
なのでこれを見て安心とまでは行かないが気持ちが楽になった。


この沢(イタドリ沢)は山と高原地図に載っていたのでそこそこ太いのかと思っていたがそうでもなかった。


イタドリ沢の先は背の高い藪が少々うるさかった。
ただし距離は短い。


西大倉山手前でまた野反湖が見えてくる。
残念ながらこれが野反湖の見納めとなった。


ここから怒涛の下りが始まる。


その右側が西大倉山と思っていたが違っていた。
西大倉山は少し下って微妙に上り返した所だった。
全然気付かなかったよ。(苦笑)


百二十曲りと言う名前が付いてるだけあって九十九折れの連続だった。
渋沢ダムまでは、ほぼ尾根上のルートなので前半のように荒れてる所が殆ど存在しない。


ブナの大木が出てきた。
今回のコース上で数少ない気持ちのいい場所になる。


下り始めてから殆ど展望がなかった。
唯一、見えたのが上の画像の山になる。


珍しく緩い勾配になった。
一応、MTBの有名コースなんだが渋沢ダムまでの下りで快適に乗れるのは1割以下で3割り乗れない感じだった。


沢の音がしてきたと思ったら河原が見えてくる。


ちょっとした平地があったのでランチにした。


ほぼ平地になった。
倒壊した小屋があったが詳細は分からない。
渋沢ダム関連のものだと思われる。


先ほど上から見えていた河原が間じかに迫った。
そうすると。


最初の吊橋が現れる。


数棟の建物が建っていた。
ここが渋沢ダムだった。


渋沢ダムには新しい避難小屋が作られていた。
この情報は事前には得られなかったので少し驚いていた。


内部は狭く3人から4人程度しか寝られない感じだった。
殆ど汚れていなかったので去年か一昨年に作られたと思われる。


渋沢ダム付近には案内が全く設置されていなかった。
踏み跡に従いルートを探る。
危うい場所だったがこの階段を下りてみた。
しかし、危険を感じて直ぐに引き返した。


進むべきルートはダムにかかる吊橋だった。
ここに目印でも付けてくれれば無駄な探索をしないで済んだのに。(苦笑)


これが2枚上の危ういルートになる。
多分、川に下りられると思う。


ダムにかかる吊橋を渡って実質、水平歩道が始まる。


水平歩道は危険性の低い場所には何もなくヤバイ場所にはワイヤーなどが設置されていた。
このようなルートと言えば秩父の大久保谷を思い出すがあそこより距離が数倍あって落ちたらただでは済まない所が圧倒的に多かった。


最初のトンネルに到着した。
このトンネルが1番長く(通過出来るトンネルとしては)第1トンネルと言う名称が付いていた。


時々崩落していた。
その中でも上の画像の場所が1、2を争う位酷かった。
まぁ、歩きなら苦労するような事は、なかったけど。


この手の橋が数本設置されていた。
吊橋に比べると大した高さでは、なかったが極力下を見ないようにして通過した。


釣り人のためだと思うがこの標識を数箇所で見かけた。
でも、河原に降りられるようなルートがあったとは思えないのだが。
支流から下るのだろうか?


※オンマウスでカモシカ拡大
お〜、天然記念物だ。
久々に接近遭遇したよ。^^


2つ目のトンネル(馬ノ背トンネル)に到着した。
このトンネルは相当昔から通行止めと言う情報だった。
この後、4、50mの尾根超えとなる。


ベンチが置かれていた。


ベンチの所が馬ノ背トンネルの逆側で。


水場もあった。
某電力会社関連の方が来た時にここで一服するんだろうね。


ようやく眺めが良くなってきた。
当分、上の画像の山々を右に見るように進んで行く。


この辺りは見晴らしが良かったがワイヤーだらけで多分断崖絶壁に近い場所になる。
怖いのでさっさと通過した。


これはネットの情報だとサイレンになる。
ダムの放水時に鳴るんだろうね。


駐車地の隣にある橋が見えてきた。
この時点で後、1時間半位のコースタイムが残っていた。
この時は気付いてないが上に見える山が鳥甲山だった。


短いトンネル2連発である。
この後、トンネルは1つも存在しなかった。


ここは今年になってから崩れた感じだった。
なのでハッキリとした踏み跡は、まだ出来ていなかった。


確かトネクラ沢と言う場所になる。
パッと見、何処を通るかイマイチ分からなかったが画像中央の踏み跡に従い横に進む。


トネクラ沢にはアルミの梯子が設置されていた。


また、ベンチが置かれていた。
ここで水平歩道は終わりとなり約200mの下りと言うか本日最後の下りになる。


最後の下りは少し藪っぽかった。
登山道自体は安定していて歩き易かった。


※オンマウスで人間拡大
当日は草刈をやっていた。
2枚上のベンチの所までやると思われる。
合計4人の方が作業をしていた。


下り切ると川が近づいてくる。


これが最後の吊橋になる。
結局、今回のコース上には3本の吊橋があった事になる。
ネットの事前情報だとこの吊橋は最近まで壊れていて通行止めだったそうだ。
ただ、今の時季の水量だと川渡りの難易度は低い感じで靴を濡らす覚悟さえあれば簡単に渡れると思う。
勿論、河原に安全に降りられればの話になるが。


吊橋を渡ると林道に突き当たる。


林道は殆ど荒れていなかったがここだけ亀裂が入っていた。
その直ぐ先には先ほど草刈をやっていた作業員さんが乗ってきたと思われる1つ前のキャラバン号が停められていた。


ネットで良く見るゲートの所で舗装路に接続する。
念入りに辺りを確認したが野反湖の標識も登山道の案内も出ていなかった。


無事、駐車地に到着した。
この後、雄川閣で温泉に入ったのだが最初から最後まで貸切だった。





 



今回のコース、山サイをやっていた頃の最終目標的なコースだった。
その当時は事後処理をどうするか色々考えていて結局実行出来なかった。
なので個人的には相当思い入れがあるコースになる。
正直、実際に来てみると大して面白みのあるコースでは、なかった。
歩きとMTBでは楽しさの感じ方が大分違うと思うが少なくとも登山者には、あまりお勧め出来るコースでは、ないかな。
取り合えず私は、ここ数年の宿題が片付いて非常に満足しているけどね。

歩行距離/17.8km|累積標高差/+750m -1402m
所要時間(休憩含)/8時間(8:10〜16:10)|出会った登山者/0人
ベンリィ走行距離/117km|累積標高差/+3180m -2528m

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 20mm/F1.7
GPS/Garmin eTrex30
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



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