作成者/管理人   2014年6月中旬実行
長沢背稜〜天目背稜 1日目
 



東京と埼玉の都県境尾根歩きの仕上げをやってきた。
思えば去年の4月に3回も通ってやっと歩き切った成木尾根から始まった極小プロジェクトだがその当時、雲取山まで繋げて歩くとは想像もしていなかった。
まだまだ完全踏破は未来の事と思っていたが前々回の雲取山行きで先が見えたのでチャンスを窺っていた。
運良く梅雨の晴れ間が続いたので泊りがけで一気に片付けてしまった。^^

ルート/三峰神社駐車場⇒霧藻ヶ峰⇒白岩山⇒長沢背稜従走路出合⇒長沢山⇒水松山⇒タワ尾根ノ頭⇒酉谷山⇒酉谷山避難小屋⇒天目山⇒一杯水避難小屋



 



スタート地点の三峰神社駐車場からは埼玉と山梨の県境尾根や。


1年前に登った和名倉山付近が良く見えていた。


それでは駐車地を出発するとしよう。
最初は簡易舗装された細い道を上がって行く。


アスファルトの舗装路を渡って登山道が始まる。


鳥居が見えてきた。
確か山と高原地図に載っていたと思ったがその通りだった。


立派な登山届け入れがあった。
こう言うものは未だかつて(ry)^^


2つ目の鳥居である。
先ほどもそうだが分岐になっている。


序盤は歩き易い登山道が多かった。
こう言う登山道ばかりならいいなと思ったが最初だけだった。


また分岐になった。
序盤は分岐が多かったがこの先は暫くない。


尾根が近づいてきた。
上の画像の場所は炭焼平と言う場所だった。


この辺りから完全に尾根の上を歩く事になる。


初めての展望地である。
方向的に秩父の市街地方面になる。


地蔵峠に到着した。
左折すると大血川林道と言う舗装林道に下りられる。


登山道のど真ん中に1523.1m三角点があった。
GPSにデータを入れ忘れたがこの場所じゃ絶対に見落とす事は無い。


1523.1m三角点は展望地になっていた。
奥の方に両神山が見えていた。


霧藻ヶ峰休憩場に到着した。
この手前にはトイレと秩父宮両殿下のレリーフがある。


休憩場の真ん前が霧藻ヶ峰なっていた。
正確な事は分からないがさっきの三角点が本当の頂上かも?


休憩場からも両神山方面が見えていた。


霧藻ヶ峰を下って行くとまた分岐である。(お清平)
ここも左折すると大血川林道に至る。
山と高原地図のデータだと大血川林道からここまで1時間強で来る事が出来る。
何気に雲取山への最短ルートかも?
ただ、駐車場は、無いと思われる。


お清平の先からやや急な上りになり岩も混じってくる。


左方向の視界が開けてきた。
真ん中辺りの尾根がこれから歩く長沢背稜だろうか?


前白岩の肩に到着した。


当然その次が前白岩山になる。


前白岩山からの展望である。
地図で確認すると埼玉・山梨の県境尾根から和名倉山に延びる尾根付近だった。


白岩小屋に到着した。
外から見た感じだと現在は使用していないと思われる。


白岩小屋の展望地からの景色は素晴らしかった。
前白岩山と殆ど同じ方向の景色だがこちらの方が遮るものが少なくより雄大な景色だった。


おっと、登山者かと思ったら鹿が近づいてきた。
この鹿、人間に慣れているみたいで全く逃げようとしなかった。


白岩小屋付近にザックをデポして水場に向かう。


10分程かかって水場に到着した。
登山道にあった標識に水場まで10分と書かれていたので遠い事は分かっていたが知らなかったらホントにあるのかよ?と疑うと思う。


水場の手前は少し急勾配でロープが設置されていた。
帰りは手が泥だらけになるので使わなかったがなんとか上る事が出来た。


水場から戻ると予想以上の行程だったため疲労感が凄かった。(汗)


で、一服する事に。
三峰から長沢背稜方面へ行く場合、水は出発前に多めに用意する事をお勧めする。


白岩山に到着した。
ここまで来ると長沢背稜が直ぐそこになる。


頂上じゃないのに芋ノ木ドッケの標識が設置されていた。
雲取山を目指す殆どの登山者は芋ノ木ドッケの本当の頂上をパスするんだろうね。


大分、藪が張り出していた。
山と高原地図によると短い区間だが難路扱いになっている。


この標識の所で長沢背稜の従走路に接続する。
と同時に前々回の山行の時に来た場所と繋がった事になる。


長沢背稜の従走路は思い切り歩き易いのかと思ったがそうでもなかった。
以前矢岳に登った際、少しだけ歩いた七跳山付近とは大分違っていた。


時々、東京側の視界が開ける。


木の根が露出していて歩き辛くなってきた。
こけないようにゆっくり歩く。


桂谷ノ頭に到着した。
正式な案内は出ていなかったがこの標識に手書きで桂谷ノ頭と書かれていた。
この場所は少し狭い尾根上だった。


黙々と歩いて長沢山に到着した。


長沢山でランチにした。
画像の通り、当日は、おにぎり100円セールをやっていた。^^
ランチ中、雨がパラパラ降ってくる。(汗)
この後も何回も雨に降られたがレインウェアーのお世話になるような事は、なかった。


雲取山が顔を出した。
手前の尾根が前々回、上りに使った二軒小屋尾根になる。


尾根から離れやっと巻き道が出てきた。
当たり前だが格段にスピードアップする。


標識によるとルートは尾根を越えるようになっていた。
案内は出ていなかったが私は、この尾根に乗りそのまま真っ直ぐ進む。
そうすると。


水松山へ至る。
知らないで水松山をスルーしてしまう登山者が多いと思われる。
一応、山と高原地図にはルートが書いてあるんだけどね。


逆側も尾根上を歩く。


ここで従走路に復帰する。


珍しくこの辺りはスッキリとした場所だった。


奥多摩側も。


秩父側も展望のある稀な場所になる。


つ〜か、ヘリポートである。


どおりでスッキリしてる分けだ。^^


ヘリポートの先から本日唯一の本格?藪ルートでタワ尾根ノ頭(滝谷ノ峰)へ向かう。


踏み跡は殆ど見当たらなかった。
距離は短いが一般的な登山者には、あまりお勧め出来ないかな。


この辺りがピークなんだけど?


あったあった。^^
この先は薄い踏み跡があって比較的歩き易かった。


再び、従走路に復帰する。


地形図を見るとこの辺りから酉谷山の上りが始まるのだが。
しかし標識等何処にも見当たらなかった。


なんだ、酉谷山の入口は、もう少し先だったのか。


大した事なかったが頂上の手前が岩場だった。


酉谷山に到着した。


酉谷山は全く展望がないのかと思っていたが東京側がそこそこ開けていた。


埼玉方面には踏み跡が付いていたが案内は出ていなかった。
熊倉山へ行けるようだが難路扱いになっている。
こちらもその内、歩くとしよう。


酉谷山を下って行く。
ここでルートは尾根から離れていた。


下の方に建物(酉谷山避難小屋)が見えてきた。


先ほど別れた巻き道を越える。


そう言えば日原方面は小川谷林道が3年位前から通行止で不通になっている。


酉谷山避難小屋に到着した。
このアングルの画像は、あちこちのWebサイトで見ているので初めて来た気がしなかった。^^


小屋の前には水場がある。
当日は十分な量の水が流れていた。
一杯水の状態が分からなかったのでここで飲料水を確保した。


小屋からの景色である。
酉谷山の頂上よりこっちの方が断然いい景色なのだ。


小屋の内部をチャックすると既に先客(神奈川の方)が1名、到着していた。
手前に居たので小屋の奥の画像と。


トイレの画像を許可をもらって撮らせてもらう。
私もここに泊まる予定だったがまだ3時台だったので一杯水避難小屋まで進む事にした。
噂には聞いていたが本当に綺麗な小屋だった。


従走路に戻り一杯水避難小屋を目指す。


桟橋が数箇所あった。
落ちたらヤバイ所もあったので慎重に渡る。


七跳尾根分岐。
七跳尾根も小川谷林道が通行止なので現在は日原へ抜けられない。
この辺りは去年の7月に矢岳に登った際、歩いていた。


七跳尾根分岐には上に向かって踏み跡が付いていた。
ここを直登すると七跳山へ至る。


また桟橋が出てきた。
この辺りの桟橋は、どれも耐用年数を超えてる感じだった。


この標識の右側が。


展望地になる。
後から気付いた事だがハナド岩と言う場所だった。


ここで巻き道と分かれる。
この手前で単独行の登山者と行き会った。
酉谷山避難小屋まで行くと言っていたがトレランじゃないから確実に真っ暗になるだろうね。
その方の話によると一杯水避難小屋には既に1名の登山者が来ているとの事。


三角点と雄大な景色が見えてくる。


当然そこが天目山だった。
間違いなく本日1番の高展望の場所になる。


適当に景色を写す。
何処が何処だか全く覚えていない。^^


6時近かったので長居しないでさっさと下る。
後は下りだけかと思っていたが上り返しと岩場が出てくる。


踏み跡があちらこちらに付いていた。
基本、尾根上を歩けば問題ないと思う。


小屋が見えてきて約12時間の長い山歩きは終わりとなった。





 



途中で行き会った登山者の言った通り、一杯水避難小屋には先客が1名来ていた。
私は避難小屋へ泊まるのが初めてだったのでその方に消灯時間の事などいくつか質問をさせてもらった。
先客の方は数回こちらの小屋に泊まっていて消灯時間は、別にないと言っていた。
しかし、常識を考えたら暗くなったらそんなに長くは起きてられない。
で、特大ペーパータオルで体を拭き、着替えを済ませ速やかに1人を宴会スタート。
さすがに1年で一番昼が長い時季だが30分もするとライトがないと厳しい明るさになり先客の方は早々にシュラフに入った。
私も5分遅れで床に就いた。
出来れば後、30分位は起きていたかったがちと到着が遅過ぎたかな。(汗)
まぁ、そのお陰で2日目の行動に相当アドバンテージが出来たんだけどね。^^

※避難小屋利用について
避難小屋とは遭難者や悪天候で身動きが取れなくなった登山者の一時的な退避場所になります。
空いていれば普通の登山者も宿泊出来ますが空いてない事を想定して必ずテントをお忘れなく。
それから登山シーズンの休日前やゴールデンウィーク・夏休みは混む可能性が高いので非常時以外の利用は極力避けた方が良さそうです。

歩行距離/23.7km|累積標高差/+2000m -1637m
所要時間(休憩含)/11時間40分(6:40〜18:20)|出会った登山者/12、3人

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 14mm/F2.5
GPS/Garmin GPSmap62s
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



2日目につづく


           Copyright (C) yamatabi-diary. All Rights Reserved