作成者/管理人   2017年11月上旬実行
群馬県道62号線峠〜家の串〜栗生奥山〜くず葉峠



家の串の西側の境界尾根(桐生市と沼田市の境)を歩いてきた。
ついでに3年前、栗生山を縦走した時の終点に当たる、くず葉峠の北側の尾根も繋いでみた。
意外にも境界尾根上で人と会ってしまった。
かなりの山奥、しかも平日なのでありえない事になるが。
理由と言うかヒントは表紙の画像に隠されている。

ルート/駐車地⇒1164.9m三角点⇒1257.5m三角点⇒家の串⇒境界尾根離脱⇒林道出合⇒林道離脱⇒997.6m三角点(栗生奥山)⇒駐輪地(くず葉峠)



 



県道62号線の峠付近が本日のスタート地点になる。
この後、正面の道路で奥へと進む。
上の方に鉄塔が見えるがそれの巡視路だった。


呆気なく鉄塔に到着してしまう。
その先にも鉄塔が見えるがこれは次の目標物になる。


巡視路は最初の鉄塔の所で終っていたが作業道が先に伸びていた。
これを使って更に奥へと進んだ。


標高1000m程度だったがびっしり霜が降りていた。
まだ11月の上旬なのに平地より1ヶ月以上季節が先を行っていた。


作業道は枝分かれしていたが上へと向かうものを選びながら進路を取った。
ここで終点になってしまったので適当に取り付いた。


作業道の先には道のようなものは存在しなかった。
笹薮があったが最初の内はそれ程、不快では、なかった。


段々藪は濃くなり高さも増してくる。(汗)
耐えきれなくなり進路を変える事にした。
スマホで現在地を確認すると境界から左にずれていたので右へ移動してみた。


右へ行くと笹薮は薄くなってくる。
なんとなく踏み跡もあったが相変わらず道のようなものは見当たらなかった。
家へ帰ってからストリートビューで確認すると県道62号線を沼田方面へ行くとお馴染みの黄色いポールが立っていたのでそちらに巡視路があったもよう。(苦笑)


2つ目の鉄塔が近づいてきた。
そうすると右斜に道のようなものが出てきたが鹿道だと思われる。


2つ目の鉄塔に到着した。
当然、開けた場所で見晴らしが素晴らしかった。


(黒檜山、小黒檜山方面)


(南側)


(東側)


鉄塔から最初の三角点へ向かう。
ルートは、なかったが踏み跡は付いていた。


1、2分で1164.9m三角点に到着である。
三角点は藪に隠れていて文明の利器を使わないと発見出来ないかも?
そうそうトレッキングシューズがちらっと写っているが数日前に買ったものになる。


去年のモデルと言う事で既に半額になっていたが更にタイムセールをやっていたので買う気まんまんでは、なかったが発作的にポチってしまった。^^


1164.9m三角点の先も当然道は、なかった。
しかも踏み跡もなく藪に覆われていた。


藪は深い所で胸位あった。
結構抵抗もあってこの時点で家の串までは行けないかも?と思っていた。(汗)
前半はネットに情報が載っていなかったので状況が全く分からなかったのだ。


2つめのピークの手前で藪の勢いが収まってくる。
この先は快適とまでは行かないが藪は膝程度で普通に歩く事が出来た。


2つ目のピークに到着した。
特に何もない場所だった。


藪の薄い場所は道のようになっていた。
十中八九鹿道なのだろう。
この辺りまで来るとほぼ快適に歩けるようになっていた。


3つ目のピークに到着した。
ここは地形図だと1220m標高点となっている。


4つ目のピークと言うか出っ張りのような場所に到達した。
全く意識してなかったが正面のシルエットが1257.5m三角点だった。


5つ目のピークが見えてきたが。


巻けそうだったので巻いてしまう。


楽勝で尾根上に復帰する。


尾根上に復帰すると1257.5m三角点が迫ってきた。
この時点で標高差は50m程度だった。


この辺りが1257.5m三角点までの最後のピークになる。
ここからちょっとだけ高度を下げ広い尾根を5、60m上り返すと。


1257.5m三角点に到着である。
山名板を探すが何も付いていなかった。
某三角点ハンターのリボンが付いていたので(ry)。


1257.5m三角点からは袈裟丸山付近の稜線が見えていた。
この時季でなんとなく見える感じだったので暖かい時季とかはシルエットが確認出来る程度なんだろう。


1257.5m三角点でおやつ&小休止。
この時点で10時半には、なっていなかった。
藪が酷かったせいで一時は短縮工程になるかと思ったが当初の予定をこなせると確信する。


1257.5m三角点を過ぎると今まで全く見掛けなかった目印を時々目にする事になる。
この先はネットに情報が載っていたので気楽に歩けた。(ヤマレコやあにねこさんのサイトなど)


1257.5m三角点から下り切ると不自然な場所に飛び出す。
画像の通り重機で均したような場所なんだがそのようなものが入ってこられる道は何処にも存在しない。
この場所、グーグルマップの衛星画像でも普通に確認出来た。
その北側は地形図だと黄色い破線だったが。


道のようなものは見当たらなかった。
地形は緩い谷筋で多分、歩けると思うが。


不自然な場所から上り返すと植林が出てくる。
尾根の南側を林道が通っているので植林があっても全然不思議では、ないのだが実際には殆ど見掛けなかった。


比較的、穏やかな地形が多くなり無駄なピークを簡単に巻けるようになる。
1166m標高点も時間短縮&体力温存のため巻いてしまった。


くず葉峠へ下る尾根の先端部分に到達した。
ここには、また戻ってくるのでザックをデポして家の串へ向かう。


ザックをデポをした所から少し進むと何処からか銃声が聞こえてくる。(汗)
平日に猟かよと思ったが撃たれたくないので手をパチパチしながら歩いた。
すると前方にハンターと言うよりも作業員風の2人組が現れた。
その方々は、この先に鹿が罠にかかっている(多分、死んでいる)ので気を付けて通過して下さいと注意を受けた。


居た居た、近づかなかったが既にご臨終みたいだった。(なむ〜)
この付近、異常に鹿が多く、この日は20頭近くも見掛けていた。
増え過ぎてしまったようで間引きも致し方ないのだろう。


黙々と歩いて家の串の手前のピークに到達した。
ここは、だだっ広いピークで南東側に同じ高さのピークがもう1つ存在した。


右側が開け、桐生市とみどり市の境界尾根を歩いて時にランチポイントにした鉄塔が見えてくる。


そしてこちらが田沢奥山になる。
紅葉真っ盛りって感じだったが少し赤色がくすんでいた。


※オンマウスで前回来た時の画像(少し手前から)
家の串に到着した。
前回来てから1ヶ月も経っていないので全然変わってないように思えたがその時の画像と比べると大分、緑が薄くなっていた。
丁度、お昼で空腹を感じていたので5分も留まらないでそそくさと来た道を引き返した。


一気にザックをデポした所へ戻り。


ランチにした。
久々にガズコンロを持ってきたのだがコッヘルとの相性が悪く1度お湯(殆ど水に近かった)をこぼしてしまう。(汗)


くず葉峠へ向けて南西側の尾根を下る。
尾根は広く何処でも歩ける状態だった。


ワイヤーが張られていたと言うか罠である。
これ日中なら気づくと思うが暗い時間帯とかはヤバイと思う。
一応、目印が付いていたが視界が悪い時などは相当注意が必要だ。


罠の表に回ると鹿がかかっていた。
残酷な表現になるが罠にかけて撃ち殺すみたいだ。
以前、足にロープがかかった鹿を見た事があるが生きてロープを外すのは無理になんだよね。(人間が近づくと暴れるのでこっちが危ないから)


こんな案内が付けられていた。
付けたのは公共機関では、なく太田市にある会社だった。
多分、先程見掛けた作業員風の方々は、この会社の社員なのだろう。


下に林道が見えてきた。
この後、これに接続して少しの間、林道歩きをする。


次の目標は、この鉄塔になる。


ここから林道の支線に入る。


鉄塔まで後僅かと言う所でまた尾根に取り付く。


最初、殆どが自然林だったが左側が植林になってきた。
出口までこのような場所が大半だった。
それとチェーンソーの音が辺りを木霊していてあまり気分が良くなかった。
と言うのも朝、事前処理をしにくず葉峠に来た時、これから向かう辺りに真新しい作業道が出来ていたからだ。
更にくず葉峠に切り出した木材が沢山積まれていたのである。


997.6m三角点に到着した。
ここは栗生奥山と言うそうだが点名は根利沢になる。


後半の尾根で唯一見掛けた標識になる。
ぐんまちゃんが載っているので最近のものと思ったがまだ設置してから3年しか経っていなかった。


1017m標高点への上りの勾配がキツかった。
鹿道しか見えなかったのでそれを頼りに適当に上った。


1017m標高点に到着した。
ここは、くず葉峠手前で名前の付いた最後の場所になる。


左が崖っぽくなり少しだけ見通しが良くなる。
最奥が袈裟丸山付近の稜線だと思われる。


最後のピークに到達した。
ここまで来ると出口まで後僅かだったのだが恐れていた事が現実になってしまう。
なんと直ぐ下で伐採作業をやっていたのだ。(汗)
見付かったとしてもお咎めとかは先ずないと思うが色々面倒なので鈴を握りしめ息を殺しながら素早く歩く。


気づかれたか気づかれなかったか良く分からないがなんとか作業員の方と接触しないで作業ポイントを通過して作業道に接続する。
後は安心かと思ったが。


出口(くず葉峠)でも作業中だった。(汗)
なので。


横から退出した。
最終民家(別荘)の所から脇道が伸びていてそれに容易に下りられたのである。


で、出口の目の前が本日の駐輪地になる。
少しハラハラしたが何事もなく駐輪地へ辿り着く事が出来た。








今回の山行は久々に強烈な藪の洗礼を受けてしまった。(汗)
心が折れる前に何とか乗り切れたが1257.5m三角点とかまで続いていたらどうなった事やら。
運良く程々の距離で収まってくれたのでホント助かった。
時々思うが1人で行うリアルな藪山歩きは修行に近いと思う。
何時終わるか分からない藪道をひたすら歩くのは精神を鍛えるのには持って来いじゃないかな?
ドM体質では、ない私としては真っ平御免だけどね。w

歩行距離/14.5km|累積標高差/+912m -1109m
所要時間(休憩含)/7時間(8:00〜15:00)|出会った登山者/0人
EC-03走行距離/6.3km|累積標高差/+316m -119m|消費電力/約35%(オールパワーモード)

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 20mm/F1.7
GPS/Garmin GPSmap62s
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



           Copyright (C) yamatabi-diary. All Rights Reserved