作成者/管理人   2017年8月下旬実実行
吾妻連峰縦走1日目
 



今回が2017年の夏休みの山行である。
8月に入ってから天候不順が続き足慣らしが全く出来なかった。(苦笑)
いきなり泊まり掛けの行程をこなすのは、あまり気が進まなかったが日程を換えようがないので実行した。(正確には予定通りの行動では、ない)
実は数日前まで3日間を使って朝日連峰を縦走しようと思っていたが相変わらず天候が安定しなかったため予定変更&日程短縮となってしまったのだ。(涙)
個人的な事だが今年を含めると3年連続でパッとしない夏休み記録更新中である。('A`)

ルート/兎平駐車場⇒鳥子平登山口⇒東吾妻山⇒酸ヶ平避難小屋⇒一切経山⇒家形山⇒ニセ烏帽子山⇒烏帽子山⇒昭元山⇒東大巓⇒主稜線離脱⇒弥兵衛平小屋(明月荘)



 



駐車地から磐梯吾妻スカイラインを使って登山口に向かう。
山と高原地図によると左側に登山道が通っているようだが時間短縮のため車道を歩いてしまった。
日中だとそれなりに車が来るので厳しいと思うが早朝なので1台か2台しか通過しなかった。


後ちょっとで登山口と言う所に標識が設置されていた。
中途半端な場所なので何かと思ったら磐梯吾妻スカイラインの最高地点を示すものだった。
私は浄土平付近が最高地点と勝手に思い込んでいた。


ようやく登山口が目に入る。
この画像では分かり辛いが逆側にも登山口が存在した。


登山口はバス停でもあった。
時刻表を見ると1日2便しか運行していなかった。


直前まで雨が降っていたので結構な量の雨水が登山道を流れていた。(汗)
どうせ登山口付近だけとこの時点で思っていたが考えが甘かった。(苦笑)


奥へ進んでも雨水の流れは収まらなかった。
勾配がある所は8割方、この調子で凄く歩き辛いと言うか雨水を避けて歩くのでかなりの体力を奪われてしまう。(汗)
藪も多く凄く不快だった。


登山口から30分程行くと開けて所に飛び出す。
山と高原地図によると景場平と言う湿原だった。
今回のコース、異様に湿原が多かった。


正面に山のシルエットである。
間違いなく東吾妻山だと思っていたがその通りだった。
この後、登山道は、また森の中に入ってしまう。


景場平から200m程、高度を上げるとまた湿原になった。
こちらは景場平より小振りで名前は付いていないようだ。
画像の場所の左に展望地があるようだが。


濃いガスが出ていたので立ち寄らなかった。


小振りな湿原の先が最後の上りだった。
今までより大分、穏やかな地形だったが相変わらず雨水が流れていて歩き辛かった。


頂上の手前でハイマツだらけになる。
この日もそうなんだが風が強い事が多いと思われる。


東吾妻山に到着した。
標識には何も書かれていなかったが裏側だった。^^


休憩予定だったが風が凄かったので1、2分で下山に取り掛かる。


逆側のルートは大分、歩き易く藪も殆ど存在しなかった。
完全にこちら側がメインルートで上りに使ったルートはマニアとまでは行かないが一般登山者向きでは、ないかな。


下り切ると木道が現れた。
姥ヶ原(湿原)の端の部分になる。


ここで登山度は交差していた。
私は直進方向に進んだ。


右方向に禿山が見えていた。
この後、登る一切経山だった。


木道の脇にベンチがあったので。


おやつ&小休止。
既に足元が水没していたので靴を脱いで靴下を絞った。(汗)


右下に池のようなものが現れた。
鎌沼と言う沼で当分これを目にしながら歩く事になる。


分岐が出てきた。
右に進むと。


更に分岐である。
ここは直進方向に進路を取った。


鎌沼が近付いてきた。
予想以上に綺麗な水質で底までハッキリ見えていた。


遠くに2棟の建物が見えてきた。
これから向かう酸ヶ平避難小屋とそれに付随する公衆トイレだった。


この分岐は左方向に進む。
直進すると40分程で駐車地に至るもよう。
この先から登山者が多かった。
大半が観光登山の方々で皆、軽装だった。


酸ヶ平避難小屋に到着した。
比較的新しい建物になるが築何年かは不明になる。


中は、こんな感じで泊まる小屋と言うよりも悪天候の時に身を隠すための施設になる。


酸ヶ平避難小屋の先から本格的に上りが始まる。
少しガレていたが東吾妻山の上りに比べればお気楽なルートになる。


酸ヶ平避難小屋から2、30分で一切経山に到着である。
画像の通り、真っ白な世界だった。


一切経山の三角点は一等で点名は吾妻山になる。


一切経山の先はガスが出ていたせいもあって進路が取り辛かった。
一瞬、方向を見失ってしまったがロープに沿って歩けば全然問題なかった。


少し下ると左に平地。


右に池が見えて来る。
池は五色沼と言う名称で次に登る家形山の先まで要所要所で目にする事になる。


確か木道が出てくるとほぼ下りは終わりだった。
この先辺りで単独行の方と擦れ違う。
その方が本日見掛けた最後の登山者となった。


開けた所に飛び出すと家形山へ向けての上りが始まる。
少し上り返すと風を避けられそうな場所があったので。


ランチにした。


ランチ中、ガスが綺麗に取れ、直前に登った一切経山が顔を出す。
この画像では分かり辛いかも知らないが山頂付近は赤色が強い地質だった。


標識が見えてきて稜線上に至る。
最初、ここから県境なのかと思っていたが違っていた。


家形山の頂上付近が見えてきた。
ゴッツイ岩山だったが左から旋回するようなルートだったので特に危険な所は見当たらず。


家形山に到着した。
残念ながら山頂には標識が設置されていなかった。


家形山からは五色沼は勿論、一切経山も良く見えていた。
つ〜事はガスってなければ一切経山からこちらも良く見えていた事になる。


家形山を500m程行った所に分岐があった。
何も考えずに直進してしまったが直ぐ間違えに気付き事なきを得た。


直ぐまた分岐である。
ここは良く方向を確かめてから進路を取った。
この時点では気付いてないがここから福島と山形の県境だった。
後は最後まで県境付近をトレースする事になる。


右側の視界が開けた。
家形山を過ぎると烏帽子山付近まで殆ど見通しがいい所が存在しなかった。


堀田林道口と言う味のある標識が設置されていた。


堀田林道は、このような状態だった。
明らかにあまり使われていないようだ。


堀田林道口から100m程行った所にまた分岐があった。


こちらは兵子新道と言う名称だった。


兵子新道は堀田林道と違って歩く人間が結構居る感じだった。
山と高原地図のコースタイムだと秘湯で有名な姥湯まで上り2時間15分、下り1時間35分となっている。


兵子新道との分岐から5、60m高度を上げてニセ烏帽子山に到着である。


ニセ烏帽子山は南側が多少であるが開けていた。
どの山かは正確には分からないが最初に登った東吾妻山が見えていたようだ。


ニセ烏帽子山から烏帽子山までは4、50m下ってその倍くらいを上り返す。
烏帽子山に近づくと多少であるが藪が濃くなってくる。


烏帽子山に到着した。
烏帽子山は、ほぼ360度の大展望だったがその代わりに風の影響が凄く、休憩予定だった早々に先へ進んだ。


(谷地平方面)


(一切経山方面)


(昭元山、東大巓方面)


烏帽子山からの下りは、このタイプの大岩だらけだった。
足を安定して置ける場所が少なく思うように歩けなかった。(汗)


ようやく大岩の終わりが見えてきた。
中盤は、ほぼコースタイムで歩けたが烏帽子山付近で大幅に遅れを取ってしまった。(苦笑)


次のピーク、昭元山の上りは極端に歩き易くなる。
水溜りのも殆どなく快適だった。
この調子で最後まで行けるかと思ったが考えが甘かった。(苦笑)


枝葉の間から最後のピークである東大巓の登山道が確認出来た。
歩き易そうに見えたが木道だった。


辺りが明るくなったので後ろを振り返ると烏帽子山が見えていた。
名前とは違って穏やかな山容だった。


昭元山に到着した。
風の影響は殆どなかったので。


おやつ&小休止。
これが本日最後の休息となった。


昭元山から100m程下り上り返す。
その先に1860m級のピークがあるのだがこれは巻いていた。
1860m級のピークを過ぎた辺りから藪が酷くなる。(汗)
本日のルート上で1番酷い藪だった。
ただし距離は精々2、30mだったので気合で押し切れる程度になる。


激藪を抜けると穏やかな場所に飛び出す。
直ぐに谷地平方面からのルートに接続するのかと思ったがまだまだ先だった。


ここで谷地平方面から来るルートと接続する。
この先は木道が多く、比較的歩き易かった。


※オンマウスで画像拡大
右方向に本日の宿が見えてきた。
残り4、50分の距離だった。


後ろを振り返ると本日登った山々が確認出来た。
この直後、ガスってしまい、実質これが見納めとなった。


ほぼピークになった。
左に東大巓の案内が出ていたのでそちらへ向かう。


1枚上の場所から10mも行かないで東大巓に到着である。
全く展望のない山頂でこの画像を撮っただけで直ぐに下山した。


本線に戻り左へ進む。


右に支線が出てきた。
ここで本日の稜線歩きは終了、山小屋に向かうと言うか山形県側へ下る。


山小屋へのルートは9割9部が木道で湿原の中を通っていた。
気持ちのいいルートだったが5時前後だったので景色を楽しみながら歩く事が出来なかった。(苦笑)


正面が藪で見えないが登山道が交差していた。
その右側が。


本日の宿だった。


「こんにちは」と中に入ると誰も来ていなかった。
時間的にもう誰も現れないと思ったがその通りとなった。





 



時間が時間なのでザックを降ろし急いでと水場へ向かう。
水場は小屋から約800mの所に位置していてネットの情報だと往復15分かかるとなっていたが木道が滑り易かった事もあってそれを遥かに超える時間を有した。
水場自体は登山道の直ぐ脇にあるのだが標識が小振りなので意識しながら歩かないと通り過ぎてしまう可能性が少しだけある。
水量は豊富で明日の分も合わせて合計5リットル程の量を汲んで来た道を引き返した。
小屋へ戻り、片付けをしながらラジオを聞いていると予想外の情報が耳に飛び込んで来る。
なんと、明日の天候がこちらへ来る前と全く変わってしまったのだ。(汗)
昨日までの予報だと晴れないし曇りとなっていた。
しかし、昼前から崩れその後もずっと雨との事。。。
一瞬凍りついたと言うか愕然としたが予定の行程をこなさないとスタート地点へ戻る足がかりに辿り着けないので気持ちを切り替え1人宴会をしたのち早々に就寝した。(7時半頃就寝)

歩行距離/17.9km|累積標高差/+1562m -1326m
所要時間(休憩含)/11時間20分(5:50〜17:10)|出会った登山者/3、40人

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 20mm/F1.7
GPS/Garmin GPSmap62s
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



2日目につづく


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