作成者/管理人   2017年6月中旬実行
徳ちゃん新道〜甲武信ヶ岳〜破風山〜雁坂峠
 



埼玉県と接する尾根歩きのファイナルである。
去年の7月の時点で残す所、甲武信ヶ岳〜雁峠間だけとなっていた。
当初の予定では大弛峠から甲武信ヶ岳までの稜線も序に繋げようとしたのだが天候不純のこの時季だと事後処理までを全てこなすのは厳しいと判断。
取り合えず去年の内になんとかしようと思っていた県境尾根のみをやっつける事にした。

ルート/駐車地⇒徳ちゃん新道登山口⇒近丸新道分岐⇒県境尾根出合⇒甲武信小屋⇒甲武信ヶ岳⇒木賊山⇒破風山避難小屋⇒破風山⇒雁坂嶺⇒雁坂峠⇒雁坂小屋



 



駐車地から少しだけ国道140号線を歩き西沢渓谷方面へ入って行く。


ここを左に行った所に登山者用の駐車場が存在する。
私が車を置いた場所は、ここがいっぱいの時などに置けるとなっていた。
私のように周回する場合は、あちらの方がゆったり停められるので断然お勧めである。


強固なゲートが現れた。
一応、この手前も車両通行止めとなっていてここまで車は入って来られないのだが。


場違いな建物が建っていた。
良く見ると只のトイレだった。^^


登山口の案内が見えてきた。
この付近には甲武信ヶ岳の登山口が2箇所存在した。
これはスルーして先へ進む。


こちらが私が使った徳ちゃん新道の登山口になる。
結局、上の方で先程の登山道(近丸新道)と接続するんだけどね。


徳ちゃん新道は基本、尾根上のルートだった。
歩き易かったが普段より息切れする事が多かった。
何でだろう?と思ったが単純に何時もより荷物が重かっただけになる。^^


左にロープが張られていた。
これは下りの際、こちらへ進まないために設置したものと思われる。


上の方に来ると数ヶ所開けた所が存在した。
雲が多い天気だったのでどこも大した景色では、なかった。


1869m標高点に到着した。
ここで近丸新道に接続して徳ちゃん新道は終わりとなる。


1869m標高点を過ぎる登山道の幅が狭い所が多くなる。
特に歩き難い所は、なかったが。


1869m標高点の直ぐ先で休憩しようと思っていた適地が見付からなくて2000m付近まで進んでしまう。(汗)
本日、携帯イスを持ってこなかったのでマットに腰掛けたが中々の座り心地だった。


休憩序に本日のランチを撮影。
昨夜は道の駅みとみで車中泊をしていたのでコンビニがなくおにぎりが手に入らなかった。
軽量化を考えたらパンとかが最適なのだろうが気分が乗らないよな。


左隣の尾根が目に入った。
後で地形図で確認すると鶏冠山の先の部分だった。


崩落地だかガレ場だかになり遮るものがなくなった。
山と高原地図に出ているザレ展望良いと書かれた場所だった。
残念ながら雲が湧いてしまい鶏冠山の先の部分位しか殆ど見えなかった。


多少であるが残雪が見られた。
歩くのには全く影響のない量だったけど。


ここで県境尾根に接続する。
ここまで登山口からコースタイムはジャスト5時間だったが1時間程度短縮する事が出来た。
急いだ訳では、なかったのになんでだろう?
この後、甲武信ヶ岳と逆の方向の右へ進む。


木賊山の巻道との分岐まで下る。
ここに重い荷物をデポして巻道を進む。


直ぐ甲武信ヶ岳が目に入ってくる。
この画像には写ってないが埼玉の最高峰、三宝山も見えていた。


巻道は凄く歩き易かった。
ただ、結構距離があって中々甲武信小屋に辿り付けなかった。
私の勝手なイメージだと5分程度で着くと思っていたが実際のコースタイムは15分となっていた。


甲武信小屋が見えてきた。
甲武信小屋は甲武信ヶ岳と木賊山の鞍部に建っていた。
水が足りなくなったら甲武信小屋に寄ろうと思ったいたが全然足りそうなのでスルーして甲武信ヶ岳に向かう。


頂上手前で視界が開け。


この後、登る木賊山や。


後半歩く県境尾根を見渡せた。


甲武信ヶ岳に到着した。
約1年前にも来ているので何も思う事がなかった。


取り合えず西側の景色を撮影。(上/国師ヶ岳方面、中/八ヶ岳方面、下/三宝山方面)
時間的な事もあるのだろうが意外にも雲が少なかった。
先客が4人来ていたが内3名が直ぐ居なくなったのでベンチに腰掛け持ってきたパンを頬張りながら景色を楽しんだ。


甲武信小屋の横まで一気に戻る。
正面にルートのようなものが見えたのでそのまま上り返す。


小規模なガレ場に飛び出す。
右に目をやると。


先程まで雲で全容が確認出来なかった国師ヶ岳がハッキリ見えていた。
ホント山の天候は目まぐるしく変わるよね。


しっかりとした登山道が見えてきて一般道に接続する。


また、ガレ場である。
ここは先程のものより4、5倍の規模だった。


当然、見晴らしが良く先程まで居た甲武信ヶ岳や隣の三宝山などがクリアーに見えていた。


木賊山に到着した。
ここは、お隣の甲武信ヶ岳と違い全く展望のない山頂だった。


やけに三角点が立派だと思ったら1等三角点だった。
土台の露出が大きかったので周りの土が大分流れてしまったようだ。


木賊山の直ぐ先でロープが張られていた所があった。
標識を外した跡も見られた。


あ〜、ここが鶏冠尾根との分岐か。
鶏冠尾根は確か2、3年前にBSの登山番組で紹介されていた。
だから普通に歩けるものと思っていたがそうでもないようだ。


ここで1周完了である。
更に下って。


荷物をデポした巻道との分岐へ至る。
この先から本日のメインイベントである楽しい稜線歩きは本番となる。


初めの内は溝っぽいルートが多かった。
この付近で単独行の登山者と擦れ違い以降は誰とも会わなかった。


急に正面の視界が開けガレ場となった。
少し雲がかかっていたがこの後、登る破風山が良く見えていた。


駐車地付近にある広瀬ダムも見えていた。
ここは、これから歩くルート上の要所要所から確認出来て目印的存在だった。


ここから上りに転ずる。
あれ、避難小屋をスルーしちゃったか?と思ったが2141m標高点があって微妙な上り返していた。


破風山避難小屋に到着した。
名前からして破風山山頂付近にあると錯覚するが木賊山と破風山の鞍部に建っていた。
実際には笹平と言う場所のようでそっちの名前にした方が良かったような気がする。
凄く雰囲気のいい場所なので泊まってみたい衝動に駆られた。^^
地形図を見ると林道の終点付近から500m程、尾根伝いに高度を上げるとここへ至るのでもしかすると道があるのかも?


避難小屋の中へ入ると定番の薪ストーブが置かれていた。


定員は7、8人って所だろうか?


避難小屋の横には沢山の休憩施設が設置されていた。
どう考えてもここまでの数は要らないと思うが。


折角なので休憩施設を使ってランチにした。
そう言えば前回、アルコールストーブの五徳兼風防がイマイチと書いたが使い方を間違えていた。^^
反対向きに組んでしまい収まりが悪かっただけだった。


破風山への上りは岩が多かった。
ただし危険な所も歩き難い所も見当たらず。
山と高原地図に急坂となっていたが大した勾配では、なかった。


風通しが良くなったので後ろを振り返る。
どっしりとした木賊山とその後ろには甲武信ヶ岳と三宝山が見えていた。


下を覗くと笹平に浮かぶ避難小屋である。
ホント、いい場所に建てたものだね。
私が知ってる山小屋の中で最高の環境になる。


何時の間にか高い樹木が消えてしまう。
森林限界を越えたと思ったが違っていた。


もう少しで頂上と言う所で分岐が現れた。
通行止めとなっていたが地形図を見ると柳小屋付近に尾根が続いていて実際に歩いている方がWeb上に存在した。


※オンマウスで麓から見た破風山
破風山に到着した。
幾つも標識が設置されていたが1番立派なものは西破風山となっていた。
後で出てくるが東破風山と言うピークもあって横から見ると平べったい山容の山だった。


地形図だと穏やかな尾根になっていたがごっつい岩尾根が現れた。


勿論、巻道が普通にあったけどね。


東破風山に到着した。
この先は。


急勾配の下りが続く。


本日の最後のピークが射程距離圏内になった。


そして最終目的地になる。


笹原の中に大きめな杭が設置されていた。
近づくと4等三角点だった。
それにしても中途半端な場所に設置したものである。


破風山と雁坂嶺の鞍部に到達した。
ここから緩やかな上りが続いて中々山頂に辿り着けなかった。


特徴的な岩が現れた。
人のような形だったが名前は無いようだ。


広瀬ダムの形が変わってきたと言うか右に位置してきた。
大分、東に移動して来た事を実感した。


この辺りは本日のルート上で1番倒木が多かった。
まぁ、不快な程では、なかったが。


雁坂嶺に到着した。


ここにも標識が数個あってこれなんかは今年になってから設置したようだった。
因みに山梨県が設置したもので1枚上のやつを設置したのが埼玉県になる。


ここも埼玉県側に以前正規登山道が存在していた。
地形的に秩父往還のどっかに至るもよう。


雁坂嶺は山梨側が少し開けていて塩山付近だと思うが街が見えていた。
休憩したかったが4時近かったので水分補給だけして下山に取り掛かる。


ガシガシ下ると2年振りとなる雁坂峠が目に入ってきた。
顔を少し上に向けると。


明日最初に登る水晶山である。
かなり穏やかな山容だった。


雁坂峠に到着した。
有無を言わずに左に下りて行く。


小屋が見えてきて本日の歩きは終わりとなった。





 



「こんにちは」と山小屋の中に入ると大学生と思われる2人組が来ていた。
この方々(他に1、2名居た感じ)はテント泊のようで直ぐに貸し切り状態になる。
小屋のシステムが良く分からなかったが普段使っている宿泊に使う部屋には鍵がかかっていて使えなかった。
上の画像に写っているゴザが敷いてある所が管理人不在の時に開放されているスペースでこれと同じ位のものが1段上にもあって合計8人〜10人程度、寝られる感じに見えた。
寝具は毛布のみでシュラフがないと夏以外は厳しいと思う。
マットもないと多分辛い。
基本的に土日以外は管理人さんは居ないそうなので平日に行く場合、シュラフとマットは持っていった方が良さそうだ。
出来れば無駄な荷物は減らしたいと言う方は電話で居るか居ないか聞いてから行った方がいいかも知れない。
料金は小屋泊が2000円でテント泊が800円となっていた。(管理人不在の場合)
指定の封筒に基本情報を記入して料金箱に投入する形となる。
標高が高いので夜は冷えたようだが私はダウンジャケットとダウンパンツを持って行ったので寒い思いは全くしなかった。
当日は貸し切りと言う事もあってかなり快適に過ごす事が出来た。

ラジオを聞きながら秩父のスーパーで買ったもので1人宴会をしていると自然と眠くなったので7時半頃、早々に就寝した。

歩行距離/16.1km|累積標高差/+2027m -1198m
所要時間(休憩含)/10時間45分(5:30〜16:15)|出会った登山者/20人位

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 20mm/F1.7
GPS/Garmin GPSmap62s
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



2日目につづく


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