作成者/管理人   2017年6月中旬実行
雁坂峠〜水晶山〜古礼山〜雁峠〜広瀬
 



4時頃起床。
日の出前だったが外は既に明るくなっていた。
朝食を取っていると微かに人の声がしてくる。
テント泊の大学生グループが一足先に旅立って行ったようだ。
私も慣れない泊まりの山行だったが6時前には山小屋を後にする事が出来た。

ルート/雁坂小屋⇒雁坂峠⇒水晶山⇒古礼山⇒燕山⇒雁峠⇒林道出合⇒国道140号線出合⇒駐車地



 



最初は昨日の県境尾根の終点である雁坂峠に向かう。


小屋から直ぐの所で道は左右に分かれる。
単純に県境尾根を歩くだけなら左の方が近道なんだが几帳面に尾根繋ぎをしたいので右のルートを選択。


雁坂小屋から15分程、歩くと稜線が見えてくる。
この付近まで来るとバタバタと雨音がしてきた。(汗)
稜線は雨なのか?と思ったがこれは木の葉に付いた水分が風で落ちる音だった。


雁坂峠に到着した。


残念ながらガスってて真白な世界だった。
風は強いが不快な程では、なかった。


それでは県境尾根歩きの再開である。


雁坂峠から5分程、歩くと見返り雁坂と言う標識が付けられていた。
振り返ると。





先程、小屋の前で別れたルートとここで合流する。


水晶山に近づくとコケが目立ってくる。
極端に湿度が高いのだろうか?
軽くガスが漂っていて凄く幻想的だった。


水晶山に到着した。
展望がない頂上でこの画像を撮っただけで先へ進む。


水晶山と古礼山の鞍部まで一気に下り、上り返す。


鞍部から少し行くと分岐が存在した。
左のルートは古礼山の巻道だった。
勿論、私は尾根道を進む。
この先は少し勾配がキツかったが距離は、そんなになかった。


巻道との分岐から50m程、高度を上げて古礼山に到着である。
ここは水晶山と違い明るい山頂だったがガスのせいで何も見えなかった。


古礼山の直ぐ先にはベンチが2つ設置されていた。
いかにも展望が良さそうな場所だったがここも何も見えなかった。(涙)


ここで巻道と合流する。
この付近は緩やかな下りでガスってなければ相当気分が良かったと思う。


この先で若干上り返していた。
荒れている所があって少し歩き辛かった。


また、下りになる。
これは古礼山と地形図上の最後のピークである2004m標高点(燕山)との鞍部まで続いていた。


ここからまた上りになる。
上りらしい上りは実質これが最後だった。


ちと分かり辛いが登山道は左にトラバースして2004m標高点を巻いていた。
非正規ルートだが正面に濃い踏み跡が見えたのでそちらへ進んだ。


踏み跡は終始、明瞭だった。
例え消えたとしても尾根上を進めば間違いようがないけどね。


2004m標高点に到着した。


2004m標高点には新しい感じの山名板が着けられていた。
ここから東に進路を取るのだが南にも踏み跡が付いていたので何も考えてないとそちらへ進んでしまうかも知れない
この南側の尾根、後半歩くルートの近くまで至っていた。


直ぐに正規ルートに接続する。
地形図だは表されていないがこの後、軽いアップダウンが存在した。


登山道脇にシャクナゲが咲いていた。
下を見ると。


群生地だった。


この標識の辺りから雁峠までの最後の下りが始まる。
その左側がルートにようになっていた。
行ってみると。


こんな岩があって手作りの古い標識が付いていたのだが全然読み取れなかった。


少し高度を下げるとミツバツツジが結構咲いていた。
記憶が曖昧だが確かこの付近でしか見掛けなかったと思う。


急に辺りが明るくなり日向が現れた。
急速に天候が回復したと言うか雲が薄くなっていた。


左に三角形の形のいい山である。
笠取山だった。


九折の登山道で高度を一気に下げる。


とうとう最終目的地が目の前となった。


少し前から目に入っていたがこの標高が高そうな稜線が気になっていた。
家へ帰ってから調べると和名倉山から県境尾根に至る稜線だった。


こちらが最後に下る谷方面になる。


※オンマウスで2011年の11月の三国山の画像
雁峠に到着した。
ここで登山道があるルートのみになるが埼玉と東京・山梨・長野の県境尾根コンプリートである。^^
因みに三国峠から三国山へは2011年にピストンしていた。
その先の群馬との県境尾根も何とかしたいがどうなる事やら。


去年、雁峠に来た時、ガスってて見えなかった笠取山がクリアーに見えていた。
先程まで頂上付近は雲がかかっていたが綺麗に取れていた。


こちらが直前に下ってきた登山道になる。
直線のルートが目立つがジグザグに切ってあった。


時間はタップリあるのでゆっくりしたい所だが雁峠は風の通り道のようで風当たりが凄くカロリー補給だけして。


下山に取り掛かった。


尾根の側面を右斜めに下って行く。
滑落しそうな危険な所は見当たらず。


雁峠から5分程度で広い所に出た。


やがて沢になりこれを何度も渡る。
これは山と高原地図に情報が載っていた。


燕山の南尾根の先端部分になる。
人が歩いている感じは全くしなかった。


沢は徐々に川幅を広げてくる。
同時に河原も広がり歩き易い所が増えてくる。


ここが最後の沢と言うか川渡りで最大の難所だった。
今までは精々1、2歩で渡れたのだがここは4歩もかかったし動く石があって渡り辛かった。
まぁ、落ちたとしても足を濡らす位で大した被害には、ならないのだが。


最大の難所を通過すると穏やかなルートが続く。


ここで林道に接続する。
この後、左に進むのだが。


右にも林道は続いていた。
ただ、橋が流されていて車両等の通過は不可になる。


林道脇に朽ちる寸前の百葉箱が置かれていた。
誰が置いたんだ?


只の小屋だったが初めて建物が見えてきた。
林業関係のものなのだろうがもう何年も使ってない感じだった。


伐採した丸太が放置されていた。
林道になってから少し違和感を覚えていたがこの時点でおかしいと思い始める。


これが最後の橋になる。
ここを過ぎると川は徐々に林道から離れて行く。


また、建物である。
中を覗くと。


重機とナンバーを外された親子パジェロが放置されていた。
予想は、していたがこの林業の会社、倒産したようだ。


その先も廃墟だった。


簡易的なゲートが現れた。


このゲートも何年も放置されているのだろう。


左に車道があった。
この辺りにも林業関係のものだと思うが建物が数戸あったが全て廃墟だった。


ようやく舗装路と最終ゲートが見えてきた。
このゲートの先からストリートビューに出ていた。


ゲートの逆側からの画像になる。
某陽希君は、この立入禁止の標識を見てここから雁峠に向かうのを諦め雁坂峠経由にルートを変えていた。
ホント気の毒である。('A`)


舗装路を下って行くとギザギザのヤバそうな稜線が目に入ってくる。
これは駐車地からも見えていたが鶏冠尾根だった。


ここで国道140号線に突き当たる。
後は、これを歩いて駐車地へ向かう。





 



結局、2日間共、全く雨に降られなかった。
大弛峠までの稜線歩きは諦めてしまったが十分来たかいがあったかな。

この後、雁坂トンネルを通って埼玉へ帰ったのだがトンネルを抜けた時点で結構な量の雨が降っていて家に着くまで降ったり止んだりの不安定な天候だった。
山梨側は晴れ間も見えていたので雨が降っているとは想像していなかったので正直驚いた。
まぁ、それだけ雁坂トンネルが桁違いに長いと言う事なんだろうけど。

歩行距離/13.9km|累積標高差/+488m -1317m
所要時間(休憩含)/5時間20分(5:40〜11:00)|出会った登山者/0人

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 20mm/F1.7
GPS/Garmin GPSmap62s
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



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