作成者/管理人   2014年8月中旬実行
飯豊連峰縦走1日目



2つ前のレポの中で触れたが飯豊連峰を縦走してきた。
この付近に一度でも行った方や行こうと思った事のある方ならご存知だろうが非常にルート設定が難しい山域でルートが決まるまでに二転三転四転五転した。^^
最初は、お手軽な飯豊本山ピストンでお茶を濁そうかとしたがあまりにもショボイと言うか百名山ハンターかよ!ヾ(~∇~;) と突っ込まれそうなのでボツ。w
つ〜か、わざわざ貴重な夏休みを消費してまで行ってもなんなので1度白紙に戻した。
スマホ版山と高原地図飯豊山を何回何十回と見ている内にあるアイディアが頭に浮かぶ。
この方法なら単独マイカー登山でもタクシー代を万単位払わなくても主稜線を縦走出来る事が分かり実行に踏み切った。

ルート/大石ダム⇒林道終点⇒カモス峰⇒権内ノ峰⇒千本峰⇒前杁差岳⇒杁差岳⇒杁差小屋



 



今回の旅のスタート地点である大石ダムの駐車場である。
数は数えなかったがここに10台駐車出来る。
因みに本日停まってる車は上のワンボックス1台のみ。^^
つ〜か、この後、人っ子一人見かけなかったよ。w
後から知った事だがここから飯豊連峰を攻める登山者は少数派だそうだ。


最初は舗装林道をひたすら歩く。


左に支線があった。
支線は立烏帽子と言う変な名前の山の登山道になっている。


今度は右に支線かと思ったら植物園へ至るただの通路だった。


舗装路の左側(点線の内側)が奥の駐車場になる。
ここには6台置けるとなっていた。
勿論、ここにも車は停まっていなかった。


駐車場のすぐ先で舗装路からダートに変わる。


上の画像の通りこの先は一般車両は物理的に入れない。
ただし左脇が甘いので(ry)^^
登山ポストがあったが用紙が無かったので出せなかった。


ネットの情報通り水場があった。
水筒の水が半分以下になっていたのでその分だけ補給した。


極最近のものだと思うが倒木である。
人間だけなら苦労なく通過出来たけど。


明らかに今年になってから整備したと思われる場所になる。


ようやく林道の終点に到達した。


終点にあった案内によると大石ダムからここまで8キロとなっていた。
山と高原地図のコースタイムだと1時間半になっていたが8キロを1時間半で歩くのは相当早足でないと無理だと思う。
何時も標準タイム程度の速さで歩く私で約2時間かかった。


林道の終点でカロリー補給をした。
本日、歩いてる間に上の食料を消費した。
初日なのでコンビニのおにぎりが手に入ったが2日目以降は、もっと質素な食事となる。


初っ端この橋を渡る。
鉄で出来ていて登山道にある橋としては、かなり高規格だった。


今回歩いたルートはブナ林が多かった。


急登になってくる。
バテないようにゆっくり上る。


尾根がハッキリしてきた。


しかし、直ぐに尾根から離れる。


2つ目の橋である。
先ほどと同様で高規格な橋だった。
これを渡ると急登の連続になる。(汗)
登山道自体は良く整備されていたが歩幅が合わない所が多く今回の山行で最大の難所だった。(滝汗)


時々、左方向の視界が開け新潟と山形の県境辺りの尾根が見えていた。


見た事のない人工物が置かれていた。
雨量計と書かれていたがデータを送るような設備等、何処にも見当たらなかった。


最初の名前の付いた(地形図には載ってない)山頂、カモス峰に到着した。
殆ど景色もなく山頂ぽくない場所になる。
ここまで細かく休んでいたが大休止した。


次の目的地が見えてきた。
山と高原地図に大きく載っている千本峰かと思ったが小さく書かれた権内ノ峰だった。


ロープと共に岩場が出てきた。
全然大した事のない場所だがここも山と高原地図に掲載されている。


権内ノ峰に到着した。
やっと標高が1000m台になった。


中央に見えるのが次の目標地点の千本峰になる。
この画像では見えてないが時々人工物が頂上付近に確認出来た。
後から調べると雨量の測量所だった。


細尾根が現れた。
下が見えないので全く恐怖を感じなかった。


千本峰に到着した。
近くにあるはずの雨量測量所は見当たらず。
多分、良く探せば雨量測量所までのルートがあったと思う。


ガスが増えてきた。
この先は展望が望めないと思っていたが。


前杁差岳に近づくと段々ガスが取れてくる。


前杁差岳に到着した。
ここまで来ると後は無理なく歩ける登山道だった。


前杁差岳から見た杁差岳である。
左側のピークが頂上かと思ったが本当の頂上は雲の中だった。


杁差岳に近づくと急激に雲が取れてくる。
やっぱ俺ってスーパー晴れ男?w


小さな池が点在していた。


そこが長者平だった。


長者平は私が想像してたより大分コンパクトな場所だった。


目の前に重厚な山の塊が現れた。
明日歩く予定の従走路も良く見えていた。
この画像では表現出来てないが関東では先ずお目にかかれない山塊に圧倒されていた。


やっと本日の最終目的地が見えてきた。


杁差岳まで後、僅かなんだがどうも南方向ばかり気になって見てしまう。^^
つ〜か、本日、長くて厳しいルートだったがこの景色を見ると報われた気持ちになった。


杁差岳に到着した。


本日の宿は杁差岳の直ぐ下だった。


5時を過ぎていたので取り合えず山小屋へ向かう。
後でまた、杁差岳へ登ろうかと思っていたがそんな暇は、この後の出来事で無くなってしまう。


「こんにちは」と中へ入ると誰も来て居なかった。
それより掲示板に書かれている文字を見て一瞬固まった。(汗)
なんと水場が枯れているとの事。(゚A゚;)ゴクリ
後から良く見ると溜まり水は、あると書かれていた。


荷物を置いて急いで水場へ向かう。


結構、足場が悪かったので登山靴でないと厳しい道だった。
高度も4、50m下げていた。


お〜、良かった。^^


微妙に流れていたので多分湧いていたと思うが念のため携帯浄水器を使う事に。
明日の分もあるので2往復して約4Lの飲料水を作った。








水場の件は、ちと焦ったが携帯浄水器でなんとか乗り切った。
まだ持ってない方はこのレポを見て買う事になったと思う。^^
飲み水を我慢しての山歩きほど辛いものは、ないからね。
結局、その晩、杁差小屋には誰も現れなかった。
私が着いた時点で5時を回っていたのでそうなる事は予想出来たがその通りになった。
飯豊連峰も北の端っこだとあまり登山者が居ないようだ。

余計な仕事(飲料水作り)と貸切だったため今回の旅史上最も遅い8時過ぎに就寝した。

歩行距離/15.3km|累積標高差/+1756m -357m
所要時間(休憩含)/10時間10分(7:20〜17:30)|出会った登山者/0人

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 14mm/F2.5
GPS/Garmin eTrex30
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



2日目につづく


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