作成者/管理人   2013年5月下旬実行
足尾から大平山・黒檜岳・社山周回



2週連続で足尾・日光へ来てしまった。
前回、馬鹿尾根を歩いていて前方の平らに近い形の尾根(大平山〜社山)をどうしても歩いてみたくなったのである。
一応、山と高原地図に載っているルートだが管理はされてないようで難路扱いになってる。
今回、かなりの長丁場が予想されるので時間的な余裕と体力温存を兼ねて前日に栃木入りして100円で安心して寝られる某所で車中泊をした。

ルート/銅親水公園駐車場⇒安蘇沢林道⇒1356m標高点監視カメラ付近(取り付き地点)⇒大平山⇒黒檜山⇒社山⇒阿世潟峠⇒久蔵沢林道終点付近⇒銅親水公園駐車場



 



前回と同じでまた銅親水公園駐車場がスタート地点である。
ただし、今回は日光側に抜けないでここへ戻ってくる。


スタート地点からは前回、雲に隠れていた社山とその左側の尾根がしっかり見えていた。
前半は、しばらく林道歩きになる。


前回同様左折して安蘇沢林道を進む。


馬鹿尾根の取り付きポイントである。
最初の予定では復路は馬鹿尾根を歩こうとしていた。


入口にゲートがあって一般車両が入って来ないと言う事で当たり前だがこのゲートは開いていた。


まだ、作って間もない砂防ダムである。


て言うか、完成してから1年経っていなかった。


確か標高1000mを越した辺りだと記憶している。
やっとスタート地点が見えてきた。


分岐を右方向へ。
落石の感じからして左の林道は使っていないと思う。


この尾根が先週歩いた馬鹿尾根になる。
1週間前あそこを歩いていたと思うと感慨深い。


中倉山が顔を出し始めた。


※オンマウスで馬鹿尾根から写した分岐の画像
ここは左方向へ。
この後、取り付きポイントまで分岐は存在しない


1200m位の標高だと思うが中倉山がハッキリ見えたきた。


まだ、8時前だったので誰も居なかったが工事をやっているようだ。
この辺りは地図に掲載されていない林道になる。


やっと取り付き予定の尾根が見えてきた。


取り付きポイントは監視カメラが目印になっている。


多分、監視カメラを管理している会社?が設置したと思われるロープが木に結んであった。
勿論、これを有効利用した。


尾根に上がると沢山踏み跡が付いていた。
私は歩き易そうな左側を選んでしまったが尾根のど真ん中を歩くのが基本になる。


踏み跡を見失ってしまった。
先週歩いた馬鹿尾根と違いそう言う場面がたびたびあった。


標高が1600m位になると勾配が緩くなってくる。


この辺りから地形が複雑だった。


木がまばらになり見通しが良くなってきた。
久々にスタート地点が確認出来た。


中倉山もこの近さになった。


メインのルートが何処だか分からない位あちこちに踏み跡が付いていた。
私は画像右の薄い踏み跡を辿ったがやや藪が深かった。


この辺りが1805m標高点になる。


これが皇海山になる。
今年は栗原川林道をバイクで走って序に登ってみようかな。
でも、登山道具が積める1号機は既に手元になかったっけ。(爆弾発言)w


画像右側が大平山の頂上になる。
この画像を写した時点では中央が大平山の頂上だと思っていた。


1枚上の画像の中央の部分に到達。
ここでGPSを見て頂上ではない事に気付く。


頂上はこっちでした。


社山に至る尾根に乗った。
正面には錫ヶ岳と木の枝で少し見辛いが白根山が見えていた。


社山へ至る尾根は笹藪の密度があって少し歩き辛くなる。


スタート地点から4時間半近くかかっただろうか大平山の頂上に到着した。


頂上からの展望は噂通りそんなに良くない。


ただ、ちょっと移動すれば正面の景色は大体見る事が出来る。


歩き始めてから水分以外何も口にしなかったのでカロリー補給する。


黒檜岳の頂上を目指して再出発する。


社山とそれに至る尾根が見えてきた。
黒檜岳に登ってからあそこを歩く事になる。


分岐点を左方向へ。


ここからは管理はされていないがたまに標識が出てくる準登山道になる。
標識の完成度からして以前は管理されていたものと思われる。


明らかに藪は減り、踏み跡も追える程度に付いていた。


既に5月下旬だが日影は少し雪が残っていた。


中禅寺湖から上がってくる登山道と突き当たる。
何故だか黒檜岳の案内は出ていなかった。


黒檜岳に進路を取ると更に残雪が増えてくる。
まぁ、道を選べば避けられる程度だったが。


黒檜岳の頂上に到着した。
本日の最高地点になる。
展望のないつまらない頂上だったのでランチにする予定だったが見送った。


大平山との分岐へ戻り社山頂上を目指す。
ここから高展望ルートになる。


踏み跡は、しっかり付いていたが相変わらず笹藪はうるさかった。
それでも踏み跡さえ外さなければ歩き辛いような場所は殆ど存在しなかった。


さすがに展望は素晴らしかった。
ただ、先週に比べると霞がかっていて白っぽい景色だった。


真ん中辺りに写っている尾根が本日上りに使った尾根になる。
手前は作業道に見えたが詳細は分からない。


ちょっと分かり辛い画像だが左に中禅寺湖が見えてきた。


画像中央がスタート地点になる。
最後はあそこへ帰るのか…
まだまだ先が長そうだ。


やっと男体山が視界に入ってきた。
次々と景色が変わるので飽きのこない尾根なのだ。


この辺りは勾配が殆どなくなりゆったりと歩ける場所になる。


崩落地である。
ここは左の斜面を歩いたが稜線にも踏み跡が付いていた。
この景色を見た後だと絶対に稜線を歩く勇気はない。


さっきと違い中禅寺湖がハッキリ見えてきた。


説明不要だろうが白根山である。


ここでルートは左に直角に曲がる。
踏み跡を良く見ながら歩けば間違える事はないと思う。


何か日本ぽくない景色だね。^^


歩き易い開放的な区間になった。
改めて画像で確認すると普通歩かない場所にも踏み跡が付いていた。(鹿道のようだ)


後から地形図で確認するとこの山が1792m標高点峰だった。
良く見るとトラバースルートが出来ていたのでそこを通る。


ショートカットして直接、鞍部に乗る。


中途半端だが鞍部でランチにした。
社山頂上までエネルギーが持たんかった。


また、上りかよと思ったら。


右側に鞍部が見えた。
なのでここもショートカットを試みる。


しかし、崩落していてこれ以上前へ進めず。(汗)


しょうがないので直登する。
後から地形図で確認するとごっそり崩れていた。


この標識の所から下りになる。
直進方向は尾根が続いていて中禅寺湖へ下りられるそうだ。
勿論、正規ルートではない。


ここから社山頂上までの最後の上りになる。
標高差は100mちょっとあった。


社山に近いと言う事で先週と同じような景色が見えてきた。
この半島は社山に登った事のある人にはお馴染みだよね。


本日初めてヤシオツツジを見た気がする。
ピンク色なのでピンクヤシオと言うのだろうか?


頂上に近づくと森の中へ吸い込まれる。


更に岩が出てくる。
私が見た感じだとヤバイ場所はなかった。


ここで馬鹿尾根に乗る。
辺りを見渡すと黒檜岳や大平山の案内も目印も何も見当たらなかった。
社山から今、私が歩いてきた尾根へ行く場合、地形図をみながら適当に進むしかないようだ。


黒檜岳から2時間ちょっとで社山頂上に到着した。
登山地図のタイムだと3時間になっていたがゆっくり歩いてもそこまではかかりそうにない。


最初の方にも書いたが復路はこの馬鹿尾根を歩こうと考えていた。
しかし、体力的にまだ余裕があったので先週歩けなかった阿世潟峠からのルートに変更した。


本日は何処も雲が多く下りの景色もこの通りだった。
まぁ、快晴でも先週体感した感動はないと思うが。


ヤシオツツジも1週間違いで大分寂しくなっていた。


足取りが鈍くなっていたので1時間ちょっとかかって阿世潟峠に到着。


阿世潟峠からはまた非正規ルートなる。
正確に言うと以前は正規ルートで現在は違う。


このルート、MTBのコースとして紹介されている。
なのでいつかMTBで来ようと思っていた。
しかし、あまり乗車率が上がりそうにないのでMTBで来ないで良かったと思う。


右側に沢が見えてきた。
後から地図で確認すると長手沢と言う名前が付いていた。


ルートは沢を渡る感じになる。
この辺りからルートが不明瞭だった。
4時を回っていたので少しだけ不安な気持ちになる。


石垣が出てきた。
作られた年代は明治位だろうか?


本来、右側にルートがあったようだ。
しかし、途中で崩れていたので沢の中を通過する。


砂防ダムである。
多分、それなりの高さがあるので下りられなかったら洒落にならないぞと心の中でつぶやく。(汗)


幸い砂防ダムから右側に上がれるようになっていた。
その先には目印が付いていた。


今度は対岸を見渡すと明らかに道のようになっていた。


振り返ると先ほどの砂防ダムが見えた。
高さは4、5mありそうだ。


沢を横断すると林道(久蔵沢林道)に接続する。
ここで気分的に大分、楽になった。


ただ、林道は大荒れだった。
人間が歩くだけなら問題ないレベルだったけど。


ここは殆ど道が残っていなかった。
下を見ると何処までも落ちてしまいそうな場所ではなかったので恐怖感は全くなかった。


ここも殆ど道がなかった。
良く見ると踏み跡があってそこを通る。


この鉄の橋の先で道は途切れる。


左側を見ると綺麗な道が続いていた。
鉄の橋からあそこまで崩落して道がなくなってしまったもよう。


沢を渡って林道に復帰。


林道に復帰した場所にあった標識には立入禁止と書かれていた。
つ〜事はここから現役の道(林道)のようだ。


右側に支線があった。
久蔵沢林道唯一の支線になる。


ここは水量によっては靴を濡らす事になる。
もう、車に戻るだけだったが気持ちが悪い思いをしたくないので石に乗って回避する。


久蔵沢林道も安蘇沢林道と同様でゲートオープン。


ようやく安蘇沢林道との分岐まで辿り着いた。
残り僅かである。


大分予定より時間がかかってしまったが何とかスタート地点に戻ってくる事が出来た。
長い長い1日だった。








約12時間、当サイト最長の山行が無事終了する事が出来た。
日が長いこの時季だから成立する行程だったと思う。
ハッキリ言って社山からは馬鹿尾根を下るルート設定にするべきだった。
最低でも1時間の時間短縮と精神的に相当楽だったと思う。
欲張ったルート設定は色々と無理が出てくるのでは今後は極力避けようと反省する管理人であった。

歩行距離/25.4km|累積標高差/1749m
所要時間(休憩含)/11時間55分(5:45〜17:40)|出会った登山者/0人

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 20mm/F1.7
GPS/Garmin eTrex30
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



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