作成者/管理人   2015年10月中旬実行
八丁峠〜両神山〜梵天ノ頭



ここの所、メジャーな山が続いたが今回も全国的に知られている両神山に行ってきた。
この山、15年位前に1度登っている。
その時は日向大谷口からピストンとなんの捻りも拘りもないコース取りをした。
今回は山慣れした登山者が好むとされる八丁尾根から入りマイナーな梵天尾根で中双里に抜けた。
山と高原地図によると全て一般道で難路にもなっていなかった。
しかし、後半の梵天尾根は一般道とは言い難いと言うかほぼ藪山だった。(山と高原地図には小鹿野町役場に確認と注意書きがされている)

ルート/八丁トンネル北側登山口(駐車地)⇒八丁峠⇒行蔵峠⇒西岳⇒東岳⇒剣ヶ峰(両神山)⇒ミヨシ岩⇒大峠⇒梵天ノ頭⇒白井差峠⇒中双里登山口(駐輪地)



 



本日の登山口である。
八丁峠への一般的な登山口は2箇所存在する。
上の画像の場所が北側の登山口の駐車場なんだがこちらの方が断然広いし舗装もされていた。
そう言えばトランポの顔が若干変わっているが車検の序にまたプチ整形しといた。^^
DX号のに換えたんだがやっぱ純正部品は間違いないっす。


入山してから直ぐに鎖場が出てくる。
八丁峠まで鎖場は、ないのかと思っていたが完全にリサーチ不足だった。


ルートは尾根上になったがそのまま逆側に下りる事になる。
八丁峠まで何処に登山道があるか全く予想出来なかった。


カニの横ばい的な場所になる。
足場が狭い所もあったが恐怖を感じるような事は、なかった。


またルートは尾根上になった。
ここもそのまま逆側に下っていた。


左に登山道である。


あ〜、これが国道299号線の坂本から来るルートか。
坂本まではバスが来ているようだがわざわざこちらから登る登山者は滅多に居ないと思われる。


最初のチェックポイントの八丁峠に到着した。
鎖+アップダウンがあって思いっ切りペースを乱された。(苦笑)
でも、この先は更に激しいアップダウンと鎖場で全くスピードが上がらなかった。(汗)


八丁峠から見た赤岩尾根方面になる。
こちらは相当ヤバイ尾根となっているがどうなんだろう?


八丁峠の1段下で逆側のルートと合流する。


説明不要だろうが八丁峠の先は鎖場の連続だった。
この辺りで後から来た登山者に追い抜かれる。
年配の方だったが複数回こちらへ来ているようで両神山の山頂まで追い付く事は、なかった。
その方の他、3人の登山者と会ったが逆に私が追い抜いた。


岩場が多いと言う事で所々、展望が素晴らしかった。
特に西側を見渡せる場所が多かった。


多分、1番奥に見えるのは浅間山だと思う。


これが登山口へ至る、舗装林道の北側の部分になる。
後から気付いた事だが舗装林道の直ぐ上の稜線が群馬との県境だった。


鎖場の角度が増してきた。
足場を探しながら慎重に上がる。


行蔵峠に到着した。
峠と言うよりも山頂みたいな場所だった。


行蔵峠からは赤岩尾根を見渡せた。
岩稜尾根で見るからにヤバそうだった。


こちらが両神山方面なんだが何処が山頂なのか見当が付かなかった。


続いて西岳に到着した。
西岳は地形図に記載されてないが1613m標高点の位置になる。


西岳の先が少しだけ距離のある下りだった。
大した角度では、なかったが何処まで下るか分からなかったので緊張を強いられた。


ここが八丁尾根の核心部になる。
岩が乾いていたの問題なかったが濡れていると怖いかも知れない。


東岳が近づくと急斜面になる。
上りなので恐怖を感じる事は、なかったが体力的に大分キツクなっていた。


東岳に到着した。
ここには休憩施設が設置されていて単独の先行者が休憩中だった。
この方が登山口に停まっていたCR-Vの持ち主で静岡からわざわざ来たそうだ。


東岳から両神山方面を撮影。
山頂は角度的に手前の山の陰に隠れていると思われる。


東に目をやるとこの尖った感じの山が目立っていた。
天理岳かな?


東岳を過ぎると極端に歩き易くなりスピードを上げられた。
お陰で天武将尾根との分岐を見落としてしまう。(苦笑)


何やら標識である。
回り込んで確認すると行き止まりとなっていた。
後で知った事だが八丁トンネルの南側の登山口付近に抜けられるルートだった。
正規ルートじゃないが八丁尾根より気軽に歩け時間も早いそうだ。
この先は急斜面で鎖場が出てくる。


一応、本日のメインの山、両神山に到着した。


時間を確認するとコースタイムより1時間ちょっと余計にかかっていた。
安全マージンを取りながら歩いていたがちょっとかかり過ぎたかな。
まぁ、ほぼ怖い思いをしなかったので良しとしよう。^^


平日と言うのに山頂は大賑わいだった。
間違いなく今年訪れた山頂で1番、人が多かった。
こう言う場所が苦手と言うか慣れてないので5分も滞在しないでさっさと先へ進む。^^


両神山から少し下ったここから梵天尾根に入る。
つ〜か、ロープで囲われていた。
この情報は、こちらへ来るまで全く知らず。
当然、ここを過ぎると誰とも会わなかった。


※オンマウスで標識拡大
梵天尾根との分岐には手作りの標識が設置されていたと言うか落ちていた。
それにしても白井差まで2時間とは、どんだけ健脚なんだ。(苦笑)


時季的に枯葉が堆積していて踏み跡が明瞭な所の方が圧倒的に少ない。
間違いそうな支尾根も結構あって下手な藪山より進路を取り辛かった。


ルート上には終始、ピンクの目印が付けられていた。
ただ、時々見失う事もあってこれだけを頼りに歩くとルートをロストすると思う。


この標識だけやけに新しかった。
直進方向に明瞭な踏み跡が付いているなと思ったら槍ヶ岳と狩倉岳に至る尾根だった。
ネットで調べると岩尾根でヤバイルートっぽい。


1枚上の場所でランチにした。


梵天尾根に入ってからしばらく下り一辺倒だったが急斜面を上り返す。
そうすると岩場が出てくる。
この上がミヨシ岩なんだがその手前でルートを見失ったしまう。


適当に藪漕ぎしてミヨシ岩の上に乗る。
ミヨシ岩からまたピンクの目印が復活する。


ミヨシ岩からの両神山方面の展望である。
何処が両神山の山頂なんだろが正確な位置は良く分からない。


ミヨシ岩の少し先で岩峰が現れた。
ここでまた、目印を見失った。
後から考えると今回のルートで1番進路を取り辛いポイントになるかな。


最初、岩峰の左に進路を取った。
岩峰の端が少し荒れ気味だったのでそのまま谷の近くまで下りてしまおうと考えた。
しかし、尾根に復帰するのが大変そうで少しだけ強引に岩峰の端に乗ってしまう。
その後は歩けそうな場所を狙ったジグザグに上がる。
すると運良く踏み跡が出てきて事なきを得た。


大分劣化した休憩施設があるなと思ったらそこが大峠だった。
山と高原地図のコースタイムだと両神山からここまで1時間半となっていたが2時間以上かかってしまう。
まぁ、ルートが分かり辛い所があったのでしょうがないのだが予定より大分遅れてしまい少しだけ焦っていた。


本日、2つ目の目的地、梵天ノ頭に到着した。
ここへの上りが予想より長く後半の山場だった。


時間的にあまりゆっくり出来なかったがカロリー補給と少しだけ体を休めた。


ルートは尾根から離れ右の斜面を通っていた。
すると植林が出てくる。


お〜、最後に下る尾根が見えてきた。


岩峰を避けためルートは尾根の左になった。
先ほどの経験を生かして目印を見落とさないよう慎重に進む。


2枚上の尾根の天辺へ至る。
差し詰め中双里の頭とでも言うべきか?


白井差峠に到着した。
と同時に八丁峠から秩父御岳山までの尾根が繋がった。
今回の山行の最大の目的が完了した瞬間である。^^
ゆっくりしたい所だが時間が押してたのでこの画像を撮っただけで下山に取り掛かる。


白井差峠からは下りのみで殆どが急勾配になる。
所々、作業道と交錯していたがここも基本、ピンクの目印に従う感じで下りるとスンナリ下りられた。
前回、来た時に上の画像の木が印象的だったが画像を撮り損ねていた。


川後岩である。
ここが中双里までの中間地点になる。


無心で下りると中双里の集落が見えてくる。
やっと面白くもなんともない激坂から開放されそうだ。


約800mの標高差を駆け抜け舗装路に突き当たる。


中津川にかかる橋を渡るとゴールは目の前である。


なんとか日没の30分前に下山する事が出来た。
決していい事では、ないが秋になるとこう言うパターンが多くなる。^^
そうそう、何気に写した画像だが正面の稜線の1番高い所が秩父槍ヶ岳だった。
秩父槍ヶ岳は分県登山ガイドの埼玉県の山で最難関とされる山なんだよね。
現在は登山口に通行止めの案内が設置されている。








ご存知の方も居ると思うが今回歩いた梵天尾根は1年前に登山番組で使っている。
その時のイメージからしてそれなり整備された登山道なのかと思っていた。
実際に歩いてみると全然違っていて誰でも気軽に行けるルートでは、なかった。
家へ帰ってからネットで調べると何年も前からあのような状況だったようだ。
今後、整備される可能性は極めて低いので道無しルートを歩いた事のない登山者は間違っても入り込まない方が良さそうだ。

歩行距離/10.8km|累積標高差/+1338m -1925m
所要時間(休憩含)/9時間20分(7:10〜16:30)|出会った登山者/20人位
EC-03走行距離/12.7km|累積標高差/+628m -41m|消費電力/約80%(一部パワーモード)

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 20mm/F1.7
GPS/Garmin GPSmap62s
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



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