作成者/管理人   2015年4月下旬実行
若御子山〜大反山〜矢岳〜大久保谷



2年振りに矢岳に行ってきた。
勿論、矢岳に登頂するのが目的では、なく若御子山手前から続く長い尾根を走破するのが最大の目的である。
片道は、そのルートを辿るだけだが問題はもう片道をどうするかだ。
ピストンとかは、ありえないので山と高原地図に掲載されている西側の舗装林道を使おうとした。
しかし、距離が長いので思いっ切り気が進まなかった。
で、探してきたのが大久保谷へ下りるルートになる。
ちょっと前に手に入れた秩父藪尾根単独行と言う本(電子書籍版)に載っていた。
今回、それを参考にしたと言うかパクらせてもらった。^^

ルート/駐車地(浦山ダム西岸)⇒若御子山登山口⇒若御子山⇒大反山⇒クタシノクビレ⇒フナイド尾根分岐⇒篠戸山⇒矢岳⇒赤岩ノ頭北東尾根分岐⇒大久保谷作業道出合⇒舗装路出合⇒駐車地



 



駐車地から南に少しだけ舗装路を歩くと階段が見えてくる。
これが若御子山の登山口になる。


階段をジグザグに上がって行くとコンクリートの人工物が建っていた。


人工物に上がるとこの展望である。
ダムを見るための展望台なのだろうが登山者以外でこの景色をわざわざ見に来る人は殆ど居ないと思う。


階段は、なくなったが相変わらずジグザグのルートは続く。


送電線の鉄塔の所で尾根に乗る。
この送電線と鉄塔は地形図に載っていなかった。


標識が出てきたと思ったら分岐である。
右に行くと若御子神社へ至るもよう。


石碑と東屋の所が。


国見の広場だった。(606m標高点)


国見の広場からは枝越しに若御子山(右)と大反山(左)が見えていた。


また分岐になった。
直進で若御子山、右折で憩いの広場、左折で巡視路になる。
何故だかこれから進む若御子山方面は山と高原地図に未掲載だった。


ネットで良く見かける潰れた神社が出てきた。


その先には、これ。
これもネットでお馴染みだった。


更に進むと巨大な岩が現れる。


巨大な岩は右から簡単に巻けた。


目印に従いそのまま進むと岩尾根になる。
根っこを掴んで岩尾根に上がり反対側へ進む。


すると上の方にロープが見えてくる。
当然これを伝って上へ上がる。
頂上手前でロープは、なくなるが目印と踏み跡を頼りに進めば危険な思いは、しないはず。
もし少しでも危険を感じたら安全な場所まで引き返し進路設定をし直す事をお勧めする。
このルート、分県登山ガイドだと危険度が4段階中、3になっていた。
私の感覚だと精々危険度2かな。


若御子山に到着した。
私の足で1時間程度で来る事が出来た。
頂上の標識は多分、矢岳の標識の作成者と同一人物だと思われる。


若御子山の先は踏み跡に従って歩いた。
基本的に尾根上のルートだが余計な小ピークは巻いていた。


大反山に到着した。
一応、ここへのルートは山と高原地図に載っているが難路扱いになっている。


この標識も矢岳の標識の作成者と同一人物だと思う。


大反山を下り切った所がクタシノクビレになる。
クビレって峠の別の呼び方なんだろうが秩父付近の呼び方なのだろうか?


クタシノクビレには、これらの標識が付けられていた。
この先にも同じものを何箇所かで見かけた。


クタシノクビレから少し進むと本日、2つ目の送電線の鉄塔である。
この送電線と鉄塔は地形図に載っていた。


ここで左から来る尾根に接続する。
山と高原地図によるとフナイド尾根分岐と言う場所だった。


駐車地に戻る時に撮影したものだがこれがフナイド尾根の浦山ダム側の取り付きポイントになる。


※オンマウスで山名と大体のルート
伐採地になった。
初めて矢岳が確認する事が出来た。
矢岳の左側が赤岩の頭でその左の稜線が大久保谷へ下りる尾根だと思われる。


左に目をやると大持山付近の尾根である。


下の方には人工的な地形が見えていた。
これは大久保谷の出口付近にあるネイチャーランド浦山になる。
しばらく高展望を楽しみながらゆっくり歩く。


伐採地を少し進むと秩父のシンボルが見えてきた。
と言う事は手前の稜線が城山手前から小持山に続く尾根のようだ。


1040m標高点に到着した。
1040m標高点は伐採地の最高地点になる。
後から調べると篠戸山と言う山名が付いていた。


伐採地の端っこまでやってくる。


そこで大休止&おやつタイム。
本日、気温が高かったため日影のない伐採地では休憩する気になれなかった。


この辺りが山と高原地図に載っているシンゴー平になる。
名前が付く位だから相当広いのかと思ったが何処にでもあるなんの特徴もない場所だった。


無心で歩いていると何時の間にか矢岳が間近に迫ってきた。
この少し先で7、8人の団体と擦れ違う。
しかも平均年齢70歳を超えてる感じだった。(゚Д゚;)
いくつか質問されたが私からは何も聞かなかった。
後から考えると酉谷山の避難小屋泊かな?
しかし、そうなるとその団体で避難小屋は満員になってしまう。
平日とは言えそこまで身勝手な事は、しないか。


矢岳に近づくと木に赤いマーキングがされていた。


矢岳に到着した。
私個人の話だがこれで長沢背稜まで尾根が繋がった。^^


前回、見落とした三角点は標識の少し北側に設置されていた。


景色は相変わらずイマイチ。
辛うじて酉谷山から熊倉山に続く尾根が見えていた。
ランチには微妙に早かったので5分もその場に止まらないで先へ進む。


そうそう、この先、岩場が多かったんだっけ。
それと地形図以上に細かいアップダウンがあって中々前へ進まないんだよね。


尾根が広くなってくるとそろそろ大久保谷への下降ポイントになる。
東寄りに歩いて下降に使う尾根を探す。


あったあった。^^


ここで大久保谷へ至る尾根に接続する。
結構歩く人間が居るみたいで濃い踏み跡が付いていた。
ただ、下の方には殆ど見当たらなかった。


大久保谷へ下る前に平らな場所をさがして腹ごしらえをした。


いきなりビニールテープの目印が出てくる。
これもこの辺りだけで下の方では見かけなかった。


結構、杭が打たれていた。
圧倒的に古いコンクリート製のものが多かったが最近のものだと思われるプラスチック製のやつもそこそこ見かけた。


密度も距離も大した事がなかったが藪が出てくる。
藪らしい藪は、ここだけだった。


何時の間にか右に植林地である。
当分、植林と自然林の間を歩く事になる。


尾根がハッキリしてくると勾配が緩くなる。


ここから自然林と別れ植林地の中へ入る。
なので注意してないと多分、間違える。


最後の分岐は、ここになる。
進路は左なんだが右の尾根の方が先に目に入るんだよね。


正面に稜線が見えてきた。
これは栗山から大平山に至る尾根になる。
稜線の少し下に微妙に見えるのが地形図に載っている林道だか作業道になる。


ここで横に走るルート(大久保谷作業道)に突き当たる。
GPSを見ると大久保谷作業道は地形図の破線だった。


最後は急勾配だったが無事、大久保谷作業道に下り立つ。
ここから当分、大久保谷作業道を歩く事になる。


大久保谷作業道は歩くのには問題なかったが土砂がかぶった所が結構あった。
既に奥の方は作業道として使われていないようだ。
現在は物好きハイカーか釣り人以外入らないと思われる。


数箇所、橋が設置されていた。
出口までに10個位あったと記憶している。


おっと、下の方に建物(作業小屋)が見えてきた。
この小屋、ネットで画像を散々見ていた。


ここで作業小屋方面からのルートと合流する。


作業小屋を正面から撮影。
人様のレポを見ると小屋の前に軽トラが写っていた。
しかし、当日は何処にも見当たらなかった。
地形図を見るとここから7枚上の林道だか作業道に繋がっている。


作業小屋分岐を過ぎるとルートは格段に良くなる。
橋とかも整備されていて現役のルートと言う事を実感出来た。
私は最初、軽トラが通過するのかと思ったが道幅が狭くなる所もあって物理的に無理になる。


ビジネスバイク系のタイヤの跡が付いていた。
そっか、現在は作業員の方がバイクで移動するためにこのルートを使うのか。


大久保谷に下りてから初めて浦山ダムが目に入った。
もう標高差が100m無い感じだった。


作業員の方が作ったものと思われる水場があった。
本日のルート上で唯一の水場になる。


現役っぽい小屋である。


小屋の直ぐ先で道幅が広がり林道レベルの道になる。
画像の通り、軽トラが2台停まっていた。
作業員の方は、ここまで車でやって来てバイクに乗り換えるんだろうね。


これが栗山に至る尾根か。
今年中に歩けるかな?


ここから舗装路歩きになる。


本日、数箇所から見えていたネイチャーランド浦山が真下になった。
只のオートキャンプ場かと思ったが秩父市の施設で泊まる事は出来ない思いっ切り中途半端な施設になる。


ネットで良く見かける荻の久保トンネルである。
ザックからヘッドライトを取り出し点けるが明らかに暗かった。
そう言えば去年飯豊連峰に行った後、全く使ってなかったが何時の間にか電池が劣化していたようだ。(勿論、予備は携行している)
しかし、思った以上にトンネルの中には光が入るのでライト無しでも真っ暗には、ならない感じだった。


ここから手前は一般車両通行禁止になる。
バイクとかで無理やり入ったら多分、通報されるだろうね。^^


浦山ダム沿いのルートに接続した。
本当は、この付近にサブの乗り物をデポしたかったがこの先が通行止と言う情報だったので出来なかった。
結果的に自己責任で通れる感じだった。








最後の舗装路歩きを除いて個人的には中々楽しめるコースだった。
特に大久保谷は興味深かった。
予めネットで情報を得ていたので秘境感は薄かったけどね。
でも、予備知識等、無いまま訪れたとしたらこんな所があるんだと驚いたに違いない。
ここへは近い将来また来る事になると思う。

歩行距離/16.6km|累積標高差/1405m
所要時間(休憩含)/8時間10分(6:00〜14:10)|出会った登山者/7人〜8人

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 20mm/F1.7
GPS/Garmin GPSmap62s
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



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