作成者/管理人   2014年10月中旬実行
大血川〜酉谷山〜熊倉山



今年は東京と埼玉の県境付近を大分歩いたが多分今回がそれの締めに当たる山行である。
歩くルートは大血川から都県境の酉谷山に登り、尾根続きの熊倉山まで行き、一般道で下山する。
一応、全てのルートが山と高原地図に掲載されているが最初の林道部分と熊倉山の先、以外は難路扱いになっている。
しかも遭難事故が数件発生していてネットで歩いた方々のレポを見ても大なり小なり道間違いをしていた。
地形図を見ると道間違えが多い小黒付近は尾根上なので文明の利器を使えばなんでもないのだが問題は、そこへ至るルートが何処をどう通っているか全く予想が出来なかった。
まぁ、ルートを見失ったら軌跡を辿って戻ればいいやとあまり深く考えず実行してみた。

ルート/駐車地(大血川渓流観光釣場付近)⇒東谷林道⇒東谷林道終点⇒熊倉山分岐⇒小黒⇒酉谷山⇒小黒⇒熊倉山分岐⇒檜岳⇒熊倉山⇒小幡尾根(城山コース)⇒舗装林道出合⇒駐輪地



 



駐車地から大血川渓流観光釣場方面へ少し歩くと右方向に道路が見えてくる。
そこが入口になる。
そうそう、出発しようとした時、62sが中々測位出来ず5分程度足止めをくらってしまった。(汗)
駐車地が谷だったため衛星を3つしか捕らえられなかった。
しょうがないので今回はeTrex30を使用した。
やっぱ、グロナスをキャッチ出来る分、測位があっと言う間だったよ。^^


入口のゲートは、あちこちのWebサイトでチェック済みだった。
林道のゲートとしては、かなり特徴的なゲートになる。


通行止の標識である。
ホントかよ?と思ったが。


ホントにやっていた。^^


まだ、朝早かったので誰も居なかったけどね。


逆側は工事をやってると言うサインが出ていたが通行止には、なっていなかった。
さすがにここまで来て引き返せとは言えないからね。(反対方向から来た場合)


水場があった。
多分、工事の方が設置したものだと思う。


既に車両は入れないのだがバリケードが置かれていた。
これは車で通ると橋が落ちる可能性があるからである。


まだ現役っぽい小屋があった。


ちぐさローラックス?


ネットで調べると急傾斜用のモノレールだった。


右方向に稜線が見えてきた。
長沢背稜だと思われる。


最後の橋である。
この橋の直ぐ先から。


登山道は始まる。
危険な場所では、ないがいきなり崩落地を渡る。


細かく切ってあるルートを黙々と上がる。


最初に渡った崩落地の上の部分になる
これを左に見るように登山道は続いていた。


崩落地の真上である。
角度的に落ちたとしても致命傷には、ならないと思う。
ただ、這い上がるのは、ちと大変そう。


唐突にドラム缶が現れた。
下の方に穴が開いていたので何かを燃やすために使われたと思われる。


登山道は初めて尾根上になった。
こう言う場所は序盤では、ここだけだった。


巨大な岩が出てきた。


ルートは岩を避け約300m、右にトラバースしていた。


大岩を巻くと何時の間にか植林地に入っていた。


最初の崩落地と違う崩落地が出てきた。
この前後が少しだけ歩き辛かった。


標識が設置されていた。


ただし字は消えていて標識の役目を全くしていなかった。


秩父で良く見かける演習林の標識である。


演習林の標識の先から基本、尾根上のルートになる。
ここまで来ると後は大体のルートの場所が予想出来るので安心して歩けた。


左方向に熊倉山へ至る尾根が見えてきた。


熊倉山へ至る尾根に乗った。
さすがにここには標識があるのかと思っていたがそんなものは何処にも存在しなかった。


ただ、演習林の標識に小さく(左)大血川、(右)熊倉山と書かれていた。


熊倉山方面との分岐の先は少しの間、穏やかな地形が続く。


ちと分かり辛い画像だが初めて酉谷山が見えてきた。
歩いてる方向の右側に見えていた。


比較的新しい感じの小さめな標識が出てきた。
小黒付近に数個、設置されていた。


小黒に到着した。
味気のないピークだった。


小黒の先は細かい倒木があって左方向へ引っ張られると思う。
私は歩く方向が分かっていたので一旦左に行き歩き易そうな場所を狙って右に軌道修正した。


小黒と酉谷山の鞍部に到着。
山と高原地図を見ると大血川峠と言う名前が付いていた。


大血川峠付近からは西側の視界が開けていた。


大血川峠の先は地形図よりも緩い感じだった。


酉谷山まで後僅かと言う所に標識が設置されていた。
ここまで来ると標識の必要性は全くないのだが。


見通しが良くなってくると。


酉谷山に到着である。
本日、最初で最後の都県境になる。


展望は曇り勝ちだったが6月に来た時よりも若干良かった。


残念ながら紅葉はイマイチ。


10時半ちょっと過ぎで少し早い気がしたが酉谷山でランチにした。


30分ほど、酉谷山の頂上で休んだのち来た道を引き返す。


大血川峠の先だけ往きと少しだけルートを変えてみた。
濃い踏み跡に従ったのだがやはり小黒手前が倒木で少し歩き辛かった。


小黒に戻る。
この直ぐ先が間違いそうな場所なのだが。


標識を見落とさなければ先ず大丈夫。


大血川から上がってきた場所に戻ってきた。
ここからは本日初めてのルートになる。


尾根は穏やかな所が大半だった。
多少の倒木は、あったが藪は、なかった。


1452m標高点に到着した。
だだっ広い場所なので進むべき方向を見失い易いと思う。


この辺りは1452m標高点と1451m標高点の鞍部になる。
この先がこの従走路最大の急勾配だった。
ジグザグの道が見当たらなかったので歩き易い所を適当に探しながら上った。

1451m標高点に到着した。
山と高原地図で確認すると檜山と言う名前が付いていた。
辺りを探したが山名板は何処にも付いていなかった。


檜山を過ぎると岩が出てくる。


危険箇所は、ないが段差が大きい所があったので慌てず時間をかけて通過した。
補助ロープは、なかったと記憶している。


この大岩は右から簡単に巻けた。


何やら古い標識である。
地形図を見ると右方向に尾根が存在した。
山と高原地図には宗屋敷尾根となっていたのでもしかすると以前は登山道があったのかも?


先ほどから小雨が降ったり止んだりしていたがガスも出てきた。
幸いこれ以上濃くなく事は、なかった。


現在の登山道では考えられないものが置かれていた。
さすがに登山者が捨てたゴミは入っていなかったけど。


熊倉山まで後僅かと言う所にこんな案内が出ていた。
確かに何も考えてないとこっちに進みそうだからね。


祠が1つ置かれていた。
そう言えば従走路で祠を見たのは、これだけだった。
山深い場所なので昔は人を寄せ付けなかったのかも。


熊倉山に到着した。
やっとここからメジャールートになる。


酉谷山からここまで2時間半のコースタイムだったが15分程余計にかかっていた。


頂上からの景色は西方向に少しだけ展望がある程度であまり良くなかった。


休憩したい所だが時間が押していたので先へ進む事に。


いきなり分岐が出てきた。
左側(林道コース)は現在通行止だった。


また、分岐である。
右側が日野コースになる。
この先、急勾配でややルートは不明瞭だった。


やっと尾根がハッキリしてきた。


また、分岐があったが右方向は現在崩れていて入れないようになっていた。


時々、岩場や上り返しが出てくる。
スピードを上げたい所だが下がる一方だった。(汗)


とうとう、人間がガソリン切れになり小休止&おやつタイム。^^


九十九折れになると一旦尾根から離れる。


一気に500m程度標高を下げ、また尾根に復帰する。


下の方にダートの林道である。
これは一般車両が入れない林道になる。


遠くの方に小さな街が見えてきた。
最終的にこの近くに至る事になる。


ここで舗装林道に接続する。


予定では城山へ行こうと思っていたが残念ながらタイムオーバー。('A`)
この時点で3時50分だったので城山に寄ると日没になってしまい安全を考えて諦める事に。(泣)
このまま舗装林道を使った下山した。


下山の途中、林道コースの登山口を発見した。
当然、こちら側も通行禁止になっていた。


日没の約30分前に朝、EC-03をデポして所に到着した。
駐車地まで10キロちょっとだったのでパワーモードで素早く戻り、真っ暗になる前に全ての事を終わらせる事が出来た。








今回のルート(特に前半の林道終点から酉谷山まで)歩こうと思った方ならご存知だろうがかなりヤバイ場所なのかと思っていた。
しかし、実際に歩いてみるとそんな事は全くなかった。
基本的に踏み跡を外さなければとんでもない事には、ならないと思う。
ただ、最低でも自分の位置が分かる道具を持って行った方がいいと言うか自分自身のためなんだけどね。
私は今回、GPS2台(1台は予備)とヤマレコのログデータを拾ってきてGPSに入れて行ったお陰で安心して歩く事が出来た。
正直、同じ登山者として遭難事故の話は極力聞きたくないのでこの手の機材は漏れなく使ってもらいたいものである。

歩行距離/17.1km|累積標高差/+1626m -1943m
所要時間(休憩含)/9時間30分(7:10〜16:40)|出会った登山者/0人
EC-03走行距離/10.5km|累積標高差/+370m -53m|消費電力/約55%(オールパワーモード)

カメラ/LUMIX DMC-GX1+LUMIX G 20mm/F1.7
GPS/Garmin eTrex30
Webサイト/山旅DIARY http://yamatabi-diary.com/



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